今まさに合体しよう、と言う瞬間、ふと朱美は横を向いた。そこにはボディ
ビルダーが自分の肉体美を観察するための等身大の鏡が置かれていた。そこに
は今この男と、この男に抱かれている自分の姿があった。それを見た朱美の下
半身に猛烈な血潮の激流が起きた。
　「うぉうっ！」
　彼女の上に乗っていたベビーフェイスはつんのめるようにして彼女の頭の上
に覆い被さった。突然立ち上がった朱美の股間の太い柱が胸上の男の急所を突
き、たまらず男が飛び上がって彼女の頭の上に落ちたのだ。
　男は何が起こったのかも分からず、ただ急に襲った股間の激痛を涙を流しな
がらこらえている。一方朱美は先ほどまでのこの厚い胸板の男に抱かれる期待
感が消し飛び、ただただ勃起している下半身の異物がもたらす快感におさまり
がつかずにいた。彼女は上に乗っている男をはねのけ、逆にこの男の上に覆い
被さる。そして、充血が止まらない巨根をベビーフェイスの臀部の菊の花に埋
め込んでしまった。
　「あっ、あっ、あーーっ！」
　それは朱美にとって、かつて経験したことのない快感だった。ただでさえ、
股の間に生えた大きなキノコの快感を知ってから、それまでとは別世界の快感
を感じていたが、今回はそれらの中でも最も大きな快感だった。横を見ると大
きな鏡に自分の裸体が男の上にまたがり、背筋を反らせて快感に耽り、うっす
らとかいた汗がただでさえ美しい彼女の肌をより一層輝かせている。何と言う
猥褻な風景、朱美はその風景に快楽を倍増させた。
　「うわっ、いてっ！」
　男の方は、股間の激痛がおさまらぬ間に、今度は尻の穴を突き破るような痛
みに襲われていた。だが、彼にとってはそれもただの苦痛ではなく、新たなエ
クスタシーの発見であった。彼もまた、筋肉が盛り上がった肉体にうっすらと
汗をかき、手を握り拳にして、尻の穴に刺さった異物の苦痛を堪え忍ぶ快楽に
溺れていた。
　ほどなく、二人の快感は絶頂に達した。朱美の方は、もうこれ以上はないと
言うほどに股間の大黒柱に決流を集中させ、真っ赤になったその亀頭の先を震
わせ、一気に白い粘液を男の尻の穴の中に発射した。ベビーフェイスは耐えに
耐えた尻の穴の痛みの最後に生暖かい液の注入を受け、麻薬のような快楽を感
じていた。そのまま二人は深い眠りに落ちた。