ピテカントロプス


第1話
まだまだ昼間は暑いが、朝方が少し涼しくなってきた初秋の
月曜の朝だった。朱美は股間に痛いほどの痒みを感じたのだっ
た。痒み、と言う言葉は本当は違っていて、とにかく今まで
に感じたことのない感覚が股間を襲っていたのだった。普段
は7時10分に目覚しをセットしているが、この日はその感
覚のために6時5分前頃に目を覚ましてしまった。
「何なの?このもやもやとした感覚は?こんなの初めてだわ。
まだ眠いのに、どうにも耐えられない………」
 とにかく、朱美は目を開けるよりも早く、この股間のむず
むずした感覚の正体を知りたくて、右手を股間に伸ばした。
何か腫れ物がパンティーの中で大きく膨れ上がっている様子、
彼女はまだ寝惚けた状態でパジャマの下を脱ぎ、パンティー
を下ろした。パンティーを大きく膨れ上がらせていた股間の
腫れ物は、一気に直立し、更に彼女の感覚を鮮烈に襲った。
「あぁっ、こ、これは!」
 信じられないことだった、それはキノコのようなカリを持っ
ていて、ツーンと布団をテント状に盛り上げたのだった。彼
女がその凛々しいまでに直立した腫れ物は、しかし以前触れ
たことがあるような気がしている。いや、そんなことを考え
ている余裕はなかった、握った途端、彼女はそのもやもやと
した感覚が強烈な快感であることを知った、そして、それを
握り締めたまま上下運動せずにはいられなくなったのだった。
「うっ、あぁ〜っ!」
 まだ寝惚け眼の朱美は、眠っていた本能に火をつけられた
かのごとく、一心不乱に股間の腫れ物をしごきだした。朝か
ら激しい運動をしているかのごとく、歯を食いしばり、無我
夢中で彼女は右手を上下運動する。夢を見ているのではない
か、と思った。しかし、それにしては股間のこの感覚はあま
りに強烈すぎる。
「あっ、あっ、あっ、あっぁ〜!」
 いきり立ったそれをしごくことおよそ3分、更に朱美は爆
発するような快感を下腹部全体に覚えた。そして、白い液を
亀頭から吐き出して、あまりに強烈なそのお漏らしするよう
な感覚に彼女は身を任せるほかなかった。そのまま彼女は目
覚しが鳴るまで再び眠りに落ちた。
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<Wed, 15 Sep 1999>