岡田有希子27回忌

　雲ひとつない快晴、街には花見へ向かう人たちでいっぱい。今年は日曜日に
ユッコの命日がきた。去年は休職中に、今年も内定はもらうもまだ勤務先の決ま
らない状態でこの日を迎える。いずれにしても、波瀾万丈の時代に不自由なく生
きていられることはありがたいことだ。もうとっくの昔にユッコの生涯（18歳で
逝去）よりもその後の時間の方が長くなった。あの飛び降りたビルは今も残って
いるが、サンミュージック（所属事務所）は引っ越していないし、サンミュー
ジック自体も、ユッコの後輩としてデビューした酒井法子も90年代に一世を風靡
したものの、現在はあのような呪われた運命をたどっていて、見たくない時代を
経験しているなあ、とも感じる。現在は時東ぁみにぃや福島和可菜さんが在籍し
ているが、当時のことは知らないだろうなあ。しかしその一方、日曜日に重なっ
たこともあり、いまだにこの日の現場には100人以上のファンが集まる。近所の
花屋で花を買うときは行列ができる。僕は300円程度の安い花で済ませてしまう
が、前の人は数千円の花束を買っていた。
　12時丁度頃に現場到着、いつもはすぐに買ってきた花束を供えてしまうのだ
が、まだ花束を持ったままの人がたくさんいる、自分も様子を見ることに。確
か、飛び降りた時もこんな好天だった、ただ自分が事件を知って３日後に現場に
来た時には雨だったが。
　あ、やはり仕切ってくれる方がいるのですね。名古屋のお墓に集ったファンと
同期して、12:15より黙祷。その後で花束を手向ける。
　フォトアルバムを回覧して下さるファンもいて、少し拝見させて頂く。当然だ
が、彼女の写真は18歳のままで止まっている。ショットは全て彼女のトレード
マークだった聖子ちゃんカット、もし彼女が長生きして、他の髪型も試したらど
んな感じになっただろう、などとしばし妄想ｗ　周囲ではこの日しか集うことの
ないファン同士の旧交が暖められる。
　１時頃現場を離れる。新宿御苑にでも寄ろうか、なんて考えは甘かった、まる
で東京ドームで野球開催かと思うほどの花見客の長蛇の列。こりゃのんびりブラ
タモリなんて感じじゃない。