谷中めぐり

　目的地は決まっていたのだが、いざめぐってみると、いろいろ寄り道してし
まったｗ
　先ずは全生庵の幽霊画展へ。千駄木で下車三崎（さんさき）坂は実は登ったこ
とがない、谷中の真髄を見せつけられる。ここは京都か？と思わせるほどのお寺
の数、そしてそんな町並みに似合う和の気品漂う小物雑貨店が目を引く。
　全生庵は外観こそ静かで落ち着いたたたずまいをしていたが、幽霊画展はかな
りの人気で、他の見学者の後ろに並んで鑑賞する感じ。幽霊画は、確かに薄暗い
部屋で遭遇したら怖そうだが、どれも幽女の怨念を感じさせながら、いわゆるお
どろおどろしさはない、むしろ円山応挙などは普通の日本画展覧会に展示されて
いてもおかしくない上品な味わい。
　今述べた通り、幽霊画のモチーフは全て女性である（もちろん、番町皿屋敷を
モチーフにした作品が多い）。
　町を歩いていると、法披姿の人たちに出会う。近所でお祭りをやっている様
子。
　次の目的地、小物雑貨屋、「不思議（はてな）」へ。スリッパに履き替えて二
階へ。レトロな小物がたくさんあるが、どうやって値段を付けているのだろう。
アンジェイ・ワイダの映画回想伝と扇子を買う。出掛けていて若い女性が店番を
していたが（この女性も買い物をしていた、ってことはこの人も客？）、旦那さ
んが戻ってきてお会計。西日暮里の諏方神社でお祭りやってるよ、と言われ、地
図まで渡される、そしたら行かない訳には行かないじゃないですか！（笑）と言
うことで、６月に劇団どくんご公演で訪れた諏方神社へ。なんかあちこちでお神
輿わっしょい、なかなかたどり着けないｗ　ま、こういう時まで慌てることもな
いか。
　諏方神社は屋台でいっぱい、その中でも冷しきゅうり、と言うのが今までに見
たことがないので一本200円、あぁ久しぶりにかぶと虫になった気分（笑）。
　少し休憩、昔のラテン音楽の流れる喫茶店で食事して、風呂屋に向かおう。

　谷中・初音湯へ。