かなまら祭りa.k.a. Utamaro Festival＠川崎・金山神社

　かなまら祭りを観に行くのは３年ぶりくらいかな？川崎大師そば、若宮八幡宮
境内にある金山神社のお祭り。日本でも有名になったのはここ最近だが、以前か
ら外人の皆さんに"Utamaro Festival"として親しまれ、今でも観客の２割弱は
外国人という不思議なお祭り。なぜこんなに有名になったかは写真を見てもらえ
ば説明の必要もないだろう、日本に子宝祈願の神社は沢山あるが、地方観光地の
秘宝館でしか見られないような巨大男性器が奉られているところが注目を浴びて
いる。なかでも亀戸・エリザベス会館の皆さんの担ぐピンクの男性気の神輿は一
度見たら忘れられない強烈なインパクト。そんなわけで、京急川崎大師線からす
でに外人客が目立つ、朝っぱらから夜の六本木状態（笑）。それにしても絶好の
天気、早起きした上電車の接続も良く、現地には10:15頃には着いてしまった。
なので大師参道をお散歩。本堂では読経の最中だったが、さすが日本有数のお寺
（大師様は正確には平間寺と言う）だけのことはある、読経するお坊さんの数が
多く、太鼓の音なども交えて非常にライブ感と言うか迫力のある読経だ。
　境内で買ったフランクフルトをほお張りながらｗ金山神社へ。こりゃスゴイ人
だ、あの狭い境内に２０００人くらい入ってるんじゃないか？もちろん境内から
あふれて車線反対側にも人の群れ、３０００人くらい集まってそうだな。まだ神
輿担ぎには時間があるようだ、ものすごい人ごみの中、境内を散策。ペニスキャ
ンディは有名だが、大根の皮むきも相当なものだ（笑）。しかし、何が異様っ
て、そのペニスキャンディを見た目普通の女の子がみんな美味しそうにペロペロ
やってる光景だ、まだ朝の十時でお天道様も高いというのに（笑）。もちろん男
でもペニスキャンディを舐めてるのはいるが、個人的には男子が舐めるのはドン
ビキだなあ（笑、余談だがプッシーキャンディもある、でもそれはあまりなめて
る光景は見かけない）。境内の桜も満開、でも誰も桜なんか撮ってる人はいませ
ん（笑）、ここではそうしたペニスの形をした様々な珍品（神輿を筆頭に彫像や
らキャンディやら皮むき大根やら、チョコレートまである）が被写体だ。担ぎ手
にも普通に法被着た日本人の若者に交じって、ド派手メイクにコスチュームのエ
リザベス会館の皆さんがひときわ目立つ。そんな訳で彼ら（彼女ら？）と一緒に
記念写真を撮る観光客も多い。もう最高にピースフルな光景。
　いよいよ神輿が出るとの放送が入ると場内が拍手、盛り上がって来たぞ。と言
うか、スゴイ混み具合、撮影に夢中になって将棋倒しにならないよう気をつけな
いと。いわゆる「かなまら」の神輿も威勢がよく、かけ声とともに盛り上がるの
だが、やはりエリザベス会館の神輿だ、かけ声の「でっかいマラ！かなマラ！」
のかけ声が周囲に響くとテンションが最高潮に。盛り上がるだけでなく、爆笑す
る声も混じる。お祭り自体は子宝祈願のまじめなものだが、この独特な性に対す
る開放感と言うかユーモアが外人さんを引きつける理由だろう、今では日本人で
も観客が増えてこの込み具合だ。とにかく日本ではまれに見る陽気なお祭り、こ
の超ラテン系なノリは、浅草サンバカーニバルに近いものがある。イヤなことが
よくある人、人生がシンドイと感じる人は、是非４月の第一日曜はこのお祭りを
観に来て（早めに行って法被を借りれば神輿を担ぐチャンスがあるかも）心の底
からハッピーになることをオススメします。と言うわけで、オイラは神輿が駅前
を通過したところで東京に戻ることに、お祭りの盛り上りはこれからなんだろう
けど。

　そのあと神保町でアッキーナに会って、
　更にその後渋谷でヘンリーダーガーの映画観て、
　最後に用賀で檜風呂で有名な藤の湯でひとっ風呂。