三重・名古屋旅行（２）

　翌日は５時半起床、朝の散歩へ。ちょっと眠くてうだうだしていたの
はいいとして、松阪城址方面に歩いていると、トンでもない大雨に（宿
を出たときも小降りだったが）。ギョエーと叫びながらも、そう何度も
来れるところではないのでがんばって城址を登る。城の建物自体はなく、
要は高台が景色の良い展望台になっているだけ。こういう所に来ると写
真をバシバシ撮ってしまいますね（笑）。この頃には雨も小降りになっ
てました。でもこの雨じゃ犬の散歩する人もいないな。城址を降りて本
居宣長邸跡へ。それはどうでもいいんだけど、阪内川を渡ったところに
煙突が、近づいてみるとやっぱり銭湯だった。蛍光燈カバーに「やなぎ
湯」の屋号、すわ廃業か？しかしタウンページに載っていないからと言っ
て廃業とは限らない、ひょっとすると載せてないだけかもしれない。城
下町を支えた銭湯と言うことで興味津々、機会があったら入りたいなあ。
市街地方面に戻り、再び煙突を発見したが、今度は銭湯ではない様子。
最後に昨日入浴したひょうたん湯をカメラに収めて散歩終了。
　宿に戻り軽く一風呂浴びた後（温泉ではなさそうでしたが、岩風呂で
なかなか感じのよい浴室でした）、朝食。食堂には他の客の準備も出来
ていたが、７時前から食べてるのはオイラだけ:-) 他の客は家族や親戚
旅行みたいな感じでした。それはいいとして、問題はテレビだ。いわゆ
るテレホンショッピングの番組だが、１つの商品を延々１５分くらい紹
介し続ける、これは洗脳度高過ぎである。まぁ健康シューズなんて物に
関心を持つのはお年寄りだろうが、興味のないオイラみたいな人間がこ
んな番組を延々見せられると気持ち悪くなってくる、つまり同じ場面を
何度も繰り返し放映するのだ。こりゃイニシエーションだよ、放送基準
大丈夫なのか？ってくらい。さすがに最後は耐えられなくなってチャン
ネル回しましたが（最初からそうすりゃよかった）。もっとも気持ち悪
いのはテレビのせいだけじゃなくて、昨日の超満腹感がまだ残っている
せいでもあるのだが。でも朝ご飯がちゃんと食べれたのは、お腹が空い
たからではなく、胃拡張が起きてるからだと思う（苦笑）。
　７時半過ぎに宿を出る。ありがたいことに雨ということで旦那さんに
駅まで車で送って頂いた。感謝。気動車のＪＲ線ホームを超え、近鉄線
ホームへ。時間節約のため先発の特急の乗ってしまおうかとも思ったが、
特急はまた後で乗るからいいや、と見送り。棚からぼた餅と言うか、そ
の後すぐ快速急行が来て、特急と殆ど代わらない速さで宇治山田に到着。
田圃の向こうに低めの山脈が見える風景、のどかだなあ。
　宇治山田駅で荷物を預け、歩き始める。先ずは伊勢神宮外宮（げくう）
から。結構歩いたな、１５分くらいかな。外宮入口に到着。手前のバス
停で内宮（ないくう）行のバスの時間を調べておく、２時間ちょっとで
外宮と内宮両方回らなければならないのだから、時間は有効に使わない
と。

・伊勢神宮
　さて外宮、森深い神宮境内である。人気が少ないのは朝早いからだけ
ではない、内宮の方が人気があるせいだと後から分かった。それにして
もお寺と違い、正宮に辿り着いても銅像みたいな目に見える崇拝対象が
ないので、イマイチつまらないな。からぶき屋根の建物があるだけにし
か見えない（なんて書いたら怒られそうだけど:-)）。お守り売り場でも
盛り上がらず通過、そのままバス停へ。内宮へは更にバスで２０分近く。
内宮までは直接行かず、その手前で降りておかげ横丁、おはらい町を歩
く。商店街で人も多く、にぎやかである。先ずは赤福本店で赤福だ（本
店は改装中だったのでその手前のお店で）。内宮前ではバス乗り場探し
にちょっと苦労。さて五十鈴川をわたっていよいよ内宮へ。やはりこち
らの方が外宮より断然観光客が多いな。こちらも森深い境内、途中五十
鈴川へ降りれる場所があったが、川に鯉が何匹も泳いでる、と言う時点
で、さすが神のそばを流れる川は違う、と思ったり。でも人が多いこと
を除けば、こちらも森深く、正宮まで来ると垂れ幕で目隠しされていて
見えない（脇からなら奥の建物が見えるのだが）。ああ、時間がない、
急ぎ足で今来た道を戻る。結局お守りは交通安全のお守りを購入。橋か
らの風景を撮ったりしながら戻る。到着してお土産をちょっと買い、バ
スに乗る。宇治山田駅に戻り、荷物をロッカーから出して、名古屋へ戻
る特急に。お昼代りに赤福を食し（甘すぎて気持ち悪くなるかと思った
が、あっさりと全部平らげてしまった）、そのまま爆睡。名古屋に戻る
までの間、隣の席に座っている人が２人いた。名古屋の人は大盤振舞い
で短い区間でも特急に乗っちゃうのかな。
　それにしても、終戦記念日の匂いって特に感じなかったな、単なる観
光地でしかなかったような。ついでに言うと、賽銭になると結局個人的
なことを祈っていて、世界平和を祈ったりはしていなかった。オイラ何
しにわざわざお伊勢さままで来たんだ？

・メガミックスレコード
　お伊勢参りも忙しかったが、名古屋での行動予定も大変だ。先ずは矢
場町まで行き、目指すは日本一のレコードや、メガミックスレコードだ。
おっとその前にレコードを買うお金を用意しなきゃ、と銀行探しに奔走。
名古屋はJASPM大会で半年前にも来たばかり、ユリカカードが残っていた
ので地下鉄の乗り降りに使う。で、メガミックスレコード、今回はそれ
ほど盛り上がれるような掘り出し物もなく、１万円ちょっとの買い物で
終了。やはり東京からわざわざ買いに来たんだから、２万くらい買わな
いと来た甲斐がないんだけどな。
　まぁいいや、次に目指すは笠寺のレインボーホール。今度はＪＲ鶴舞
駅へ向かう。中央線で１駅、金山で乗り換え東海道線で２駅。思ったよ
り順調にレインボーホールに辿り着いて、まだ開演まで１時間。係員か
らは再三「開演までに間に合いません」と言われ続けながらもしぶとく
グッズ売り場の列に並んで開演ギリギリに中に飛び込む（笑、おかげで
w-inds.Ｔシャツに着替えるヒマがなかったよ）。

　w-inds.コンサートの感想。

　終演は５時半、会場を出てもまだ明るい明るい、コンサートが終わっ
たと言う感じがしない、むしろクラブの朝帰りの感覚に近い（笑）。さ
て次は道徳方面へ銭湯巡りだ。と、途中まで歩いたところで、会場で預
けた使い捨てカメラを受け取っていないことに気付き、急いでたまねぎ
ホールへ戻る（笑）。戻ってもまだまだファンの女の子の数はすさまじ
い。
　で、名鉄線の大江駅、メチャクチャ歩いて３０分くらいかかった（泣）。
コンサートの曲目のメモも取りたいし、それに銭湯の場所調査をしなけ
れば、ということで、素朴でいい感じの駅舎で缶飲料（カルピスウォー
ターが１００円、缶のデザインも古い！）を飲みながら一服。駅の側に
煙突が見えたのだが、調査に行く気力もなし（爆）。さすがにここまで
来たらw-inds.ファンはいない（苦笑）。急行を見送り、各駅停車で一駅。

　敷嶋湯の感想。

　湯から上がったら外はすっかり日が暮れていた。のんびりした住宅街
なのだが、表に椅子を出して下着姿で涼を取るジイサマ方がちらほらお
り、それだけはちょっと気持ち悪い（苦笑、この辺り冷房のない家庭も
多いのかも）。駅のホームも田舎らしく静かであったが、次の電車を待っ
ている間に結構人がきました。

・喫茶マウンテン
　さて今回の旅行の最後の目的地、いりなか（漢字で書くと｛木入｝中
と書くようだ、こんな字初めて見たよ）の喫茶マウンテンへ。金山駅で
地下鉄に乗りかえる。ここは以前牧謙次郎ホームタウン（太田川）調査
のときに乗換に使った覚えがあるな。行きは八事で降りる、やっぱり去
年来た中京大学をチョコッと覗きたいからね。「イヤ〜、半年ぶりに来
ちゃったよ」と感慨にふけって終わりですが（笑）。さてマウンテンは
大学とは反対方向だ。夜も暮れてきたので多少急ぎ足で。飯田街道（国
道１５３号線）沿いはいいんだが、そこから山へ入っていくと真っ暗だ、
マウンテンに着く前に遭難では話にならないぞ（笑）。８時５０分くら
いにようやく喫茶マウンテン到着、スイス風のペンションみたいな建物、
営業中の看板が出ています。
　中へ入るといきなり奥へと押された、単独行動だったため、奥のアヤ
シイ集団と一緒にされたのか？（涙、入ったとき一斉に視線が集まって
来たし:-)）でもその方がここの喫茶店のも面白さを堪能できたとも言え
ます。おぉ、あれがマウンテンのかき氷か、ワハハ、何だあの大きさは、
ビールのピッチャー並のサイズだ。頼む前から降参ですわ（爆）。スパ
ゲッティなどの食べ物もかなりの巨大サイズ。まぁ昼飯は実質抜いてる
ので大丈夫だろう。ナスのトマトスパゲッティとメロンジュースを注文。
さて出てきましたスパゲッティ、普通のお店の２人前はありますね（ち
なみにかき氷は４人で食べるのがベストらしい）。まぁ量的には問題な
いんだけどねー、辛いのは味が濃いこと、かなーり脂っこいので最後は
その辺りで“遭難”しそうになりかけました（ここでは食べ残すことを
“遭難”と言う）。メロンソーダもサイズは普通ですが、飲んで一言、
何だこりゃ？通常のジュースの２杯は甘いです。これも飲み過ぎたら気
持ち悪くなりそうだな（苦笑）。で、お隣の濃い一味の皆さん（笑）、
やはり常連さんのようで聞き耳立てているとここでの様々なエピソード
がうかがわれ、それもまた楽しかったです。カップルや家族連れが事情
を知らずに頼んで、沢山の“遭難者”が出た話が中心。まぁこの辺は学
生が多い場所のようですし、カップルや家族が近づいてはいけない店の
ようです（笑）。さてスパゲッティは何とか平らげました、まぁ初心者
コースは一応クリアしたと言えるでしょう。次回は中級コース＝甘い物
コースにチャレンジしてみようかな。メロンジュースの味から十分に推
し量れます、トンでもない甘さのデザートが登場してくるのでしょう。
上級コース＝かき氷はやはり単独登頂は危険と直感しました（笑）。昨
日は松阪牛で胃をぶっ壊し、今日はマウンテンの巨大スパゲッティで壊
しました。旅先でこんなにムチャやって、明日胃腸は大丈夫かしら？
（今のところ大丈夫です）

・寝台急行銀河
　さて、三重と名古屋のフルコース（笑）を終え、後は東京へ帰るのみ。
とは言え、名古屋到着は２２時半、新幹線はありません。そうです、寝
台急行銀河で帰ります。大阪万博で乗って以来です。いやそれはともか
く、出発の０時５８分までの２時間あまりをどうやって潰そうか？もう
殆どのお店は閉まってます。かろうじて洋風居酒屋兼レストランみたい
な店が２４時までやっていると言うので、そこで１２時近くまで時間潰
し。周りのお客は普通の飲み屋として利用のようですが、オイラは一人
周囲を気にせず大荷物の整理を始めたり（苦笑）。１２時に店を出ても、
まだ１時間近くある。ウーム、大荷物を持ち歩いてウロウロするほど体
力も残っていない。まだ早いけど改札を入り、プラットフォームで読書
しながら時間潰し。０時５８分と言うことは、この広い名古屋駅でも本
当に最後の列車。周囲は閑散としています。心残りは、車体を撮影しよ
うと思い使い捨てカメラを探したのですが、カバンの奥へ行ってしまい
見つからなかったこと。やっと列車到着、こっちも眠いけど、他のお客
もすでに爆睡中、さっさと浴衣に着替え、歯を磨いて就寝。ちょっと狭
い寝室ですが、このガタゴトと言う微妙な響きが鉄道ファンには心地い
いんですよねえ（もちろん熟睡は無理なんですが、途中２回ほど目を覚
ましました）。６時になり、大船到着を知らせる車内放送が始まると、
他のお客も起床し始めます。大阪からの人はもうよく寝たよね、オイラ
は名古屋からなのでもうちょっと寝かせてください、と言う感じで、品
川までカーテンを閉じたまま。夏休みシーズンということで、結構団体
さんが乗ってるんですね。個人的には夜行列車と言うと一人旅の世界だ
と思っているので、ちょっと違和感ありなんですけどね。それにしても、
東京へ帰ってきて涼しくなっていたのにはビックリ。まぁ盆が終われば
秋なんですね。