鹿児島旅行(2/4)

　姫路と岡山のそれぞれ２分間停車で飲み物を買う。もうこの辺りに
なると夜も更けてホームには人がまばら、通勤客と言う概念は存在し
ない（笑）。岡山でおとなりさんが乗ってきた、ちょっとご挨拶した
が、もう１１時近く、こちらはそろそろ歯でも磨いて寝る時間（笑）。
　目を覚ますと博多、九州に上陸したようだ。とは言え、まだ終点西
鹿児島まで５時間近くある、九州はでかい。熊本の５分停車でヘッド
マーク撮影にダッシュ。どうやら１号車と２号車は乗客０らしい（もっ
たいない！）。海側にはでっかい島があるし、都市駅（八代とか）は
目の前にでっかい化学工場があって、煙突からすごい煙が出てるし、
南国だと思ってたのに東京よりも霜が降りてるし、反対に風景に何気
なく椰子の木があって妙に異国情緒を醸し出していたり、と言うわけ
で、九州って結構変なところだと思った（笑）。朝起きてからが長い。
暇なので車内散歩、５号車は個室寝台車、部屋には暗証番号キーがつ
いている。ちょっとオシャレで利用し易そうだ。６号車は指定席車両。
こちらは毛布が配られているようだ。夜行バスの要領ですね。
　さて西鹿児島到着、列車内ではいつまでもぐうたらと寝ていられた
が（笑）、ここからはシャキシャキっと行動しなければならない。コ
インロッカーに荷物を詰め、駅前の中央郵便局で野暮用を済ませ、市
電に乗る。結構長い列が出来た割には１０分くらい待った。桟橋通り
で降車、フェリー乗り場へ向かう。発着場は近代化されていてキレイ
だったが、料金は桜島で払って、と言うのが素朴で良い。素晴らしい
快晴、桜島の雄姿はすでにデッキから十分に堪能できる。出港すると
、結構な速度で運転しているようで、デッキにいると風が強くて寒い。
乗船時間は約１５分。しかし１５０円は安い、バスなんかよりずっと
運行コストはかかるはずなのに。
　桜島に着いてみたものの、特にこれと言った宛てがあったわけでは
ないので、適当にブラブラと。いちおう去年のw-inds.の年賀状の場所
を見つけたい、と言う希望はあったが、その写真には鹿児島市とある、
つまり島の反対側だ。そこまで時間はないので、とりあえず恐竜公園
でも見てこよう。これがまた大変ショボくて楽しい。火山島に恐竜、
と言うのはなかなかお似合いだ。結構きつい坂を登らなければならな
いのだが、それなりに公園には人がいたりする。その後道の駅に寄っ
てみよう、と思いつき、ダッシュして坂を下りてみたものの、そうだ
と思ってた建物が実はホテルだと分かり、がっかりして港に戻る。せ
めて絵ハガキくらいは欲しいので、途中レストハウスでお土産を買う。
帰りのフェリーではうどんを食べた。安い割には（プラスチックのお
椀がまた安っぽいのだ）脂っぽくてコクがあり、なかなか美味しかっ
た、だが３０分後には腹痛を覚えていた（爆、すぐに治まりましたが）。
港を降りると、あっけなく今夜泊る宿と訪問予定の銭湯の場所が見つ
かった。これで苦労は２つ減ったが、逆にあっけないなあ、と、物足
りなくもある。時間に余裕があったので、路面電車は西鹿児島駅前の
２つ手前「加治橋前」で降りて歩く。さて、次に目指すは指宿・砂む
し風呂だ。往復切符を買ってワンマンの２両編成ディーゼル車に乗る。
　指宿まで１時間と２０分、更に指宿駅からは徒歩２０分。バスかタ
クシーに乗るべきかとも思ったが、時間に余裕があったので徒歩で。
オバサン集団（と言っても４人だが）が珍しく歩いていたが（つーか
自分以外には彼女たちくらいしか人を見掛けなかった）、当然そんな
人たちはあっさりと追い越して。駅前通の商店街を過ぎると何もない
通りに出る（鹿児島湾が見えます）、それを更に南西へ向かって１５
分くらい歩くと寂れた温泉街が現れる、バーやパブなどの風俗店の類
は殆どが廃虚だ、そんな中、目指していた「砂むし会館砂楽」だけが
新しい建物でツアーバスも止まっていたりして、大変賑わっている様
子を呈していた。

　砂むし会館砂楽」感想

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