みやこ浄土ヶ浜遊覧船

　来年1月11日に廃止される三陸唯一の遊覧船、みやこ浄土ヶ浜遊覧船を乗
りに。ガンライザーで廃止を知り、岩手県北バスのサイトで詳細を確認。
　３連休、土曜日には銭湯めぐりをし、再び宮古へ。一人だから時間が自由
と言うのもあるが、自分には6ヶ月と言う限られた時間しかない。その中で
北東北の銭湯をどれだけめぐれるか、どれだけ観光地(有名な観光地はとり
あえずよくて、今回のような廃船になる便に乗るとか)をめぐれるか、と言
うことを考えたら、ハードスケジュールは仕方ない。繰り返すが、久慈の銭
湯に日帰りで行けるかどうかまだ目処を立てていない。よくあるドラマとし
て、余命宣告された主人公が劇的な人生模様を描いたりするが、確かに余命
宣告を受けて生きているのがここ盛岡での生活と言って良いかもしれない。
　連休初日は混んでいたバスも、最終日はガラガラ、まあ問題は遊覧船がど
のくらい混んでいるかだけど。盛岡市と宮古市は隣接しているとは言え、太
平洋側に出るには、東北を縦断する北上高地を超えなければならない。距離
も100kmあるし。その代わり宮古市は本州最東端。東北は広い。地図を見る
と、盛岡市ではバスが走る国道106号とJR山田線は全く別のルートだが、宮
古市に入ると並走するのか。
　さて宮古中心街から浄土ヶ浜へ。海辺に近づくだけで緊張する、10年前に
津波に襲われたエリア、防波堤のコンクリート壁が生々しい。
　浄土ヶ浜到着、乗船チケットを買ってさらに8分くらい歩いて乗船場へ。海
がキレイ過ぎる！透き通っているし、この深緑色の海は見たことない海の色。
クルージングは横浜でのREBOOTサンセットクルージング以来だな。出航時に
テープ投げ、なんと言う昭和な風景！ウミネコがすごい！船を(乗船客が餌を
やるので)追いかけて来る。
　揺れはすごかったが、海岸の表情が素晴らしく、さすが三陸ジオパーク。ブ
ラタモリ的に楽しめる。とにかく波の揺れやウミネコの鳴き声や晴れた天気な
ど五感で楽しむクルージング。ファミリーもカップルも老夫婦も楽しむ、40分
はあっという間。
　帰りはバスを使わず宮古駅前まで走ってしまった。次のバス、45分待ちなら
走ってしまえ。と言うことで高いコンクリート壁を実感しながら市街へ戻る。

　そう言えば、遊覧船のガイドさんが三陸の意味を説明してくれた、三陸とは
陸奥(青森県)、陸中(岩手県)、陸前(岩手県南部および宮城県)の３つのこと
だそうだ(そんな話は飲み会のウンチク話用に取っておけw)。
　あと、遊覧船が終了してしまうのは、船の老朽化だそう。津波の時は船は沖
に逃れて無事だったそう。