コーカサス３カ国展＠JICA市ヶ谷

　なかなか中央アジア、西アジアの情報は得られない。JICAで展覧会があるらし
いので行ってみる。市ヶ谷から急な坂を上る、防衛省の前を通り、大日本印刷の
工場地帯手前。
　JICAでもなかなかたくさんの材料を揃えているとは言えなかった。風景写真や
パンフレット、民芸品などがそこそこ飾られているだけで、専門のスタッフはい
ない（受付にいるのはJICAスタッフ、JICAの世界の開発途上国での活動の展覧会
の片隅でコーカサス３カ国展が催されている）。
　３カ国と言ってもそれぞれに個性がある。コーカサスの山深いところもあれ
ば、黒海に面した海岸もある（その海にはあのセバストポリとクリミア共和国が
あるのだ）。アゼルバイジャンはイスラム教系で初の共和国である一方、グルジ
ア共和国は世界最初のキリスト教国家である。さらに、グルジア、アゼルバイ
ジャン、アルメニア、３カ国すべて独自のアルファベットを持っている。つま
り、世界の歴史の始まりのすぐそばにある国家群である。
　個人的に一番良かったのはグルジア男性合唱のステージビデオだ。グルジア男
性合唱はブルガリア女性合唱と並ぶ最高峰の民族音楽と認識していて、簡易な再
生装置でもその野太くも澄んだクワイアは一見の価値あり。
　帰りは麺処くるりの味噌ラーメン行きたいな、と思ったが、相変わらず長蛇の
列、パスして次の目的地へ急ごう。