伊豆長岡温泉旅行

　新年最初の３連休で早速旅行、伊豆長岡の共同浴場を目指す。よく晴れ
た３連休になった。年末の旅行よりもなぜか“お疲れ様”度が高いような
気がする、年末年始休なんて家の大掃除やら色々やりたいこと盛り沢山で
結構忙しかったし、この３連休の方が実質的な骨休みになってるように思
う。新幹線の中で食事をしたら、本を読む気も音楽を聴く気にもなれず、
そのまま眠った、まぁ午前中会社に出るために早起きしたせいなのだけれ
ど。
　新幹線を三島で降りる、連休とは言え、昼間のこだまはゆったりとした
ものだ。最初に目指すは三嶋大社、真っ直ぐに向うつもりが、楽寿園と言
うスポットがあったのでついフラフラと（笑）。庭園中心の観光地だが、
奥には遊園地やら動物園やらもあって驚いた、なんつー節操のない観光ス
ポットなんだか（笑、入園料３００円で全て楽しめるのだ）。白川郷のミ
ニチュアってのも謎。庭園は庭園で池の水が干上がっている、何でも井戸
水が昭和３０年頃から枯れてしまったのだとか。逆にこの庭園を出て（南
出口）小道の沿ったせせらぎには水車があったりして趣深いと言うか、癒
されると言うか。そう言えばこの近くに以前入った銭湯、桜湯があったな、
と言うことで探してみる。開店時間はまだ先だが、まだまだ現役で営業し
ている様子だった。やっと脱線しまくりの三島市内散策をやめて三嶋大社
へいよいよ向う。静岡県でも有数の神社、成人式と遅い初詣が混じって結
構賑わっている（受験祈願も多数ですね）。建物もまた素晴らしい。とり
あえず無病息災を祈願し、お守りを買う（伊豆箱根線車内で早速カバンに
つけた）。なんか休憩所の建物のボロさがすさまじく、ちと感動。:-) 大
社を出て、伊豆箱根線三島田町駅へ向う。途中、成人式帰りの若者のグルー
プを追い越したが、自分には彼らのほぼ２倍の人生を生きてきたんだ、と
言う実感がまるでない。彼らと同い年で、グレて成人式をサボっただけ、
と言うような気分になる（これは受験生を見ても同じだ、がんばれ、と応
援する前に、自分も同じ立場なのにサボって勉強していない、と言う気分
になる、訳の分からない劣等感を覚えると言うか）。つまり、自分は若い
のではなく、幼いのである。
　駅に近づくと踏切の音が聞こえる、電車が近づいていることを察知して
慌てて切符を買い、電車に飛び乗る。伊豆箱根鉄道の修善寺線は西伊豆へ
向う路線だが、もうちょっと海岸線を走ってくれればいいのに内陸を走る
ので、両側とも山の風景。まぁ１５分も乗っていれば伊豆長岡駅到着なの
だが。駅前には温泉地行のバスが待っている。それなりに遠いので乗って
しまおうとも考えたが、行きくらいは散策しながら行かないとさびしいよ
な、と言うことで徒歩を選ぶ。まだ狩野川も渡っていない（つまりまだ韮
山町内で伊豆長岡町に入っていない）うちにバスに追い越された。途中コ
ンビニで飲み物を補給。さて源氏山公園は絶壁と言っていいほどの山であっ
た。この山を乗り越えなければ温泉街には辿り着けない（バスは大回りし
て行くようである）。よし、この山を登ってやろう、でも入口はどこ？と
言うことで先ずは登山口を探す。その途中でふもとにあやめ湯発見、こち
らも共同浴場として今日の入浴候補に挙げていたが、こちらは次回にしよ
う（って、次回はあるのか？）。登山マラソンを殺っている人間にとって
はこの手の山などた易い。とは言え、冬の厚着で登れば当然汗をかく。山
頂公園では中に着ていたセーターを脱いだ。眺めがよいので写真を何枚か
撮る。ここからは富士山を望むことはできなかったが、もう少し先に展望
台があり、そちらからは雪を被った見事な富士山を観ることが出来た。富
士山と言う山は、雪を被ると一層威厳が高まる山である。
　さて、一気に山道を下り、長岡温泉街へ入る。まさに寂れた温泉街、入
口の黒板に宿泊客の名前が書き並べられていなかったら営業しているのか
どうかさえ分からないほど人気のないホテルが並んでいる。共同浴場は観
光旅館に比べると営利目的ではないため、街角の地図には載っていない。
かなり苦労して探したが、見つけてみると実は近くにコンビニはあるわ、
バス・タクシー乗り場はあるわ、の温泉街の一等地に「長岡南大衆浴場」
の看板はあった（笑）。

長岡南大衆浴場のレポート。

　入浴の後、すぐ裏にある“温泉神社”を参拝する。湯上りだと言うのに
またしても急な坂道を登っていく（苦笑）。小さな神社ではあったが、何
しろ“温泉神社”である、「今年も沢山いいお風呂に入れますように」と
お祈りしたのは言うまでもない（笑）。帰りは５時の時報も町内に響き渡っ
た後だし、さすがに徒歩で帰る気にはなれずバス乗り場からバスに乗る。
寂れた温泉街のようでいて、バスの待ち時間は０（笑）。１０分くらいで
伊豆長岡駅到着、こちらも待ち時間は５分足らずで電車が来る。
　もう日は暮れている、特に寄り道もせず、帰ることにする。サクサクと
乗継ぎが成功したので、熱海でのスーパービュー踊り子の乗継ぎには時間
が余ったので食堂に入ったが。
　さてそのスーパービュー踊り子５４号、全車指定席と言うことで実にリッ
チな列車であった。新幹線より席がゆったりしていて、サイドテーブルな
んかも付いてたりする。そもそも窓がデカイみたいで、昼間だったら車窓
もかなり楽しめたみたいだった。在来線特急が新幹線より（こっちはビジ
ネス回数券だが）高いのでおかしいな、と思ったら、やはりそれだけの質
を提供してたみたいである。ついでに言うと、アテンダントのお姉さんが
カワイイ！スチュワーデスに負けるとも劣らないレベルでビックリです、
別にグリーン車とかに乗ったわけではないのに。