Subject: Ibiza(5)
Date: Fri, 12 Mar 1999 00:40:51 +0900

　機内ではＣＤプレイヤーは御法度である。だから、昨日買ったアンダー
ワールドの新譜を聴きたいのに聴くことが出来ない。しかし、こうしてい
ると、何か全く毛色の違う音楽を聴きたい自分に気がつく。それは南野陽
子とか、岩崎良美とか、かつてファンだったが今ではすっかり忘れ去って
しまったアイドルたち。もしかして、これらが僕の何らしかの原点になっ
ている、と言うことなのだろうか？僕がデルマーとアンダーワールドに加
えて持ってきたJ-POPのＣＤは加藤紀子と加藤いづみ（ダブル加藤:-)）だ。
　下界を見下ろすと、湖が朱色に染まっている。さすがに日本時間も夕方
６時を過ぎて、夕方になったのだろうか？それとも高緯度のために、日中
でも太陽は朱色なのだろうか？
（機内モニターで「アルマゲドン」やっているので、しばらく鑑賞:-)）
↑何と言うか、飛行機に乗ってる時にこんな映画やるなよ、ビビるじゃん、
って感じではあったが、逆に言えば通常の環境で見るより激しく感情移入
してしまったかもしれない。少なくともフライトの苦痛は忘れていたよう
だ。
　そうは言ってもまだ先は長い。もう日本時間では２１時半を回っている
と言うのに、外は明るい。やはり時速８５０ｋｍで太陽を追っかけている
というのはすごい。
　さっき初めて下界に人が住んでいるらしき集落があるのを発見した。と
言っても、相変わらず雲とクリーム色の川や湖に囲まれた寒そうな土地で
ある。どんな暮しをしているんだろう。
　アルマゲドンが終わってから一眠りしたら、今度はゴジラの上映。そう
こうしている間にヨーロッパに入った様子。飛行機が南に進路を変え、西
日が機内に差し込んで来る。いよいよチューリヒ到着。これからまた乗換
の準備だ。