Subject: Ibiza(22)
Date: Mon, 05 Apr 1999 01:15:50 +0900

　田園地帯に入る。横方向には道が伸びているのだが、縦方向に曲がる道が
ない。曲がっても民家への道などで、行き止まりになってしまう。犬に何度
も吠えられた。ここの犬はあんまりよそ者に会ったことがないので、僕のよ
うな「ナゾの東洋人」には過剰に反応するようだ（笑）。しょうがないので
道を戻り、ポートマニーの中心街に入って、海岸沿いの道を走る。一回本当
に海岸沿いの砂浜を走っていたら、工事をしているショベルカーに行き当た
り、仕方なく一般道へ戻った。で、湾の反対側というのは、本当にいわゆる
リゾート観光地、と言う感じで、立派なホテルが立ち並び、アトラクション
も沢山ある、と言う風情だった。ウィンドサーフィンをやっている人たちも
見かけた。きりがないので、適当なところで引き返す。閑古鳥が鳴いている
地中海のリゾート地を黙々と走っている「ナゾの東洋人」。途中、CEPSAで
オレンジ炭酸ジュースを買って飲んだ。
　宿には１２時頃戻った。シャワーの湯は、浸かるにはぬるすぎるが、走っ
た汗を流すには十分な温度で助かった。頭も洗った。小ビンのシャンプーは
なくなった。
　風呂上がり、マラソンの着替えを片付け、最後の荷造りをする。加藤いづ
みの「元気でね、バイバイ」を聴く。あぁ、この島ともお別れか。最後のラ
ンチに出かける時、エレベータを使ってみた。スゴイ、外扉は自分で開ける
のだ、来てない時に開いたりしないのだろうか。１階到着の時、ドスンとな
るのも笑える。受付で、部屋はもう掃除に入るから、出かけるなら荷物をフ
ロントに預けてくれ、と言われた。白い椅子とテーブルのある素敵なベラン
ダ。そしてそこからの山の景色ともお別れだ。鏡台のテーブルにはチップと
して５００ペセタ置いた。