入院３日目

　熟睡はしたがまだ目が腫れぼったい。鼻に詰めたガーゼを取るまで（明日朝）
のがまんらしい。頭がボーッとして食欲もなくシチューなど流動食を中心に取
る。９時過ぎから診察、10時過ぎから抗生剤点滴。点滴は毎日あるので針が刺
しっぱなし、チューブの先に点滴剤の管を繋げる。
　やはり手術前より読書量は落ちる。それでも午後は応募書類を書く。無事送付
してもらったが、こんな入院してるような人間が選考通るのだろうか。
　書類提出が済むと、この先のことも考える。自分の選択は正しかったのか、正
しいにせよそうでないにせよ、２年後３年後にどうあるべきか、またそうなるた
めに何をすべきか。しかし病床でそんなことを考えてもネガティブな方向へ進ん
でしまう。元気になってから考えないと先へ進めるアイデアは出て来ない。
　夕食、いつものメンツの中でいなくなった人、新しく入ってきた人がいる。退
院する人、新たに入院する人の人間模様に触れる時間。若い女性患者とはお近づ
きになりたいと思いつつ、鼻に詰め物、目は腫れぼったく、頭痛で何かする意欲
も起きない。入浴も湯船に入れないし、包帯やガーゼの処置がいちいち面倒臭く
イライラする。明日は鼻のガーゼが取れると言うのでそれまでの辛抱。何しろ、
鼻づまりから来る頭痛から解放されることが今回の手術の目的なのだから。