北海道旅行６：旭山動物園＋小樽

　今日の予定は旭山動物園。宿で朝食をいただき、朝風呂に入る。あまり大きく
ないホテルなので浴室も小さいが（もちろん私が部屋のユニットバスなどに入る
わけがないｗ）、なんとサウナ付きである。残念ながら朝湯では火は入っていな
かったが（浴槽の床バブルも止まってました）。
　宿を出て、駅まで歩く。商店街の通りは広い、面白いのは広告放送が充実して
いること（そんな人気もないのに）、特に気になるのが「北方領土は私たちの領
土です」というもの。いったい誰が広告料を負担しているのだろうか？
　動物園は駅前から乗るバスで約３０分かかる、市街地のフラットな場所ではな
く、高台にある（つまり「旭山」にある）。入場料は５８０円。入ってみると、
幼稚園や小学生の遠足団体はいるものの、圧倒的に大人が多い（大きく老夫婦、
若者カップル、女性グループの３パターン。平日なので家族連れは少ない）。何
しろここ最近全国区の知名度を誇る動物園だ。動物よりも、動物園の人気の秘密
の方が気になる。
　もちろんその第１の理由はペンギンやアザラシの水中トンネル鑑賞だろう。特
にアザラシは行列が詰まって先に進めないほどの大人気、平日でこれなので、土
日はどうなることやら。
　しかしそれより気になったのは、動物たち自身がサービス精神旺盛なことだ。
もちろん檻の片隅でずっと寝てるような動物も多いが、カメラ目線を気にするよ
うに右へ左へ移動するシロクマ、人間に媚を売るかのように歩き回ったり立った
りしてみせるレッサーパンダ。ガラストンネルの上に飛び降りて観客を驚かすチ
ンパンジーなど、実はぬいぐるみで中に人間が入ってるんじゃないか？と思わせ
るほど（もちろん人間とは全然サイズが違いますが）観客を意識していてちょっ
と気味が悪い。それにしても、動物園に来ると大人でもみんな無邪気になるなあ、
特に女性は「カワイイ」を連発。まぁ子供と動物の前では人はオープンマインデッ
ドになるのは昔からだし良いことだが、フラッシュ禁止なのにフラッシュ焚いた
り、みたいな暴走もまた同時に起きてるのはどうなんだか。
　まぁハッキリ言って、私は動物が見たいと言うより、動物を見てはしゃぐ人間
たちの方に興味が行ってる、と言うか。満員電車の無表情な一の集団より、精神
的に弛緩しきっている人々の方が外見で中身が見えるいいチャンスだ（笑）。
　それにしても、この旅で右腕にものすごい蕁麻疹が出来ている。おそらく最初
は毛虫か何かにやられたのだろう、しかしその広がり方がハンパでなく、今は左
腕や首にも転移している。と言うことはアレルギーか？と言っても自分が魚貝類
で当たるとは思えないし、謎である。かゆいのは問題ないのだが、銭湯で入浴拒
否されたらどうしよう、なんてことが気になる。動物園を早く上がったので、札
幌を通過して小樽まで足を伸ばしてみよう。
　と言うことで、当初の予定に入っていなかった小樽観光。横浜や神戸と言った
ハイカラな港町に共通する風情がある。建物がモダン洋風建築な物が多く、写真
を取りまくる。そんなおしゃれな観光地だから当然カップルが目立つ（涙）。海
辺は倉庫なのであまり面白味はないが（漁港だったらんまいもの食べられるんだ
けどな）。
　更に反対側の丘の上の方へ。高い所から街を見下ろしてみよう、と言う目論見
だったが、住宅街の家が邪魔でかろうじて坂の真下しか見下ろせない。まぁそれ
でもちょっとした異国情緒は味わえたが（と言うか、ここって高級住宅街？）。