北海道旅行３：層雲峡

　朝食もサフロで、モーニングがボリュームがあり意外とグッド。早く目が
覚めた（６時半頃）が、幸いカプセルに他に客が一人しかいなく、静かに眠
れた。８時半頃出て、路面電車に乗ったりしながらＪＲ札幌駅まで歩く。地
下鉄に乗っちゃうと時計台とか見れませんから（水元ゆうなさんのいる
MANZOKUディーバの看板なんて貴重なものも目撃できたし）。余裕はあるつも
りだったが、最後はやはりダッシュする羽目に（苦笑）。オホーツク３号で
上川へ。空港到着は夜だったし、札幌は都会なので遠くへ来た感じがあまり
しなかったが、この汽動車特急で札幌を出てからしばらく経つと、北の国独
特の風景が始まり、本格的な旅路はこれからだ、と言う想いになる。私は上
川で降りるが（それでも到着はお昼だ）、列車の終点網走には１５時過ぎ、
半日列車の中でつぶれる（笑、釧路なんてその日のうちに到着できない！）、
北海道の広さを実感。
　ところでどうして北海道旅行？と言う理由を書いていなかった。もちろん
銭湯のペンキ絵にインスパイアされてのことである。７月に休業してしまっ
た市川の名湯、栄浴場の最新のペンキ絵が流星の瀧（層雲峡）だったから。
他にも銭湯ネタで希望の旅コースはあったが（銭湯が絶滅寸前に減ってしまっ
ている沖縄／佐賀／宮崎を銭湯巡りし、一気に制覇）、栄浴場が前触れもな
く休業してしまったショックがでかかったのでここに決定（そしたら後から
両親が数年前に旅行したことがあると言い、記念写真まで見せられて種明か
しされてしまったのにはガッカリだよ（死語））。
　北海道は独特な風景だ、山脈はあるが本当に高い山はあまりなく（てか、
ＪＲ沿線にないだけなのだけど）、すそ野は平野なので田圃や牧場になって
いる。列車はトンネルなしで旭川、そして上川へと向かう。曇り気味の空模
様だが、雨になるような気配はない。隣に座ったオバサンに鼻紙をもらった
りしてお世話になった、ありがとうございます。
　上川到着、駅前には何もなし、なので層雲峡行きバスはすぐに分かった。
なぜか外人（アメリカ人老夫婦と中国人の若い女性グループ）の方が多い、
そんな中ちょっとしたトラブルでお互いのコミュニケーションを取り合って
盛り上がっている、なかなか面白い光景。と言うか、層雲峡ってそんなに世
界的に有名なスポットだったのか、日本人の自分はつい最近知ったと言うの
に（冷汗）。
　層雲峡からもう一区間バスで滝見台へ。峡谷の奥にはスゲー滝が待ってい
た。先ずは流星の瀧、これが今回最大の旅の目的だ。そして銀河の滝。どち
らも１００ｍはありそうな峡谷のてっぺんから一気に水が落ちてきて下を流
れる石狩川へと注ぐ。やはり目の前にすると、両親の記念写真なんかでは味
わえないすごい迫力があった。色々な角度から滝を眺める。足元に近づくと
音もスゴイし見上げたときが壮観。そして反対側の峡を登り、双爆台へ。距
離４３０ｍとのことだが、標高差は１００ｍくらいだろう。大荷物だったた
め一苦労だったが、普段のトレイルらん練習に比べれば全然ＯＫ。高いとこ
ろだと爆音は小さいが、滝のてっぺんの様子がよく分かる。熱さで汗が湯気
に変わり、上がった意気で仁王立ちになってこの２つの滝を眺める。
　双爆台から降りても、吸い込まれるように再び足元まで見に行ってしまう。
石狩川の水はやはり冷たかった。層雲峡バスターミナルまでおよそ２ｋｍを
歩いて戻る。歩くことで更にダイナミックなこの峡谷の迫力を感じられる。
関東の山ランで養老渓谷や東丹沢渓谷はよく通るが、それらが子供騙しに思
えるほどの絶壁の高さ。
　結局バスターミナルに戻るのに１時間弱かかった、次のバスまで時間がな
い、急いで層雲峡温泉に入ることにしよう。