廃線探索：西武安比奈線

　「ザ・ベスト・スクランブル」での仲谷かおりさんのグラビア「廃線
ヌード」の撮影現場に興味を持ち、まずは一番近場の西武安比奈線を探
索に。朝、テアトル池袋で映画「スターライト」のw-inds.舞台挨拶整理
券取りに並ぶ用があったので（結局、ものすごい人の数で取れなかった、
ウーム、w-inds.人気を甘く見ていたなぁ）、池袋から西武池袋線に乗り、
所沢にて西武新宿線に乗り換え、南大塚で下車。
　池袋から１時間程度で着いたものの、そこは廃線があるような土地、
駅前に多少住宅街は広がるものの、個人商店街があるだけで大きなスー
パーなどの類はなく、したがって朝ご飯を食べさせてくれるような店も
なし（泣）、しかたなくコンビニで中華まんを買って食べる。（あとで
国道１６号に出るとドライブスルーのマクドナルドがあってちとショッ
ク）。廃線探索の前に駅周辺を周回してみた。幼い頃に南大塚に親戚が
いて、何度か親に連れてこられた記憶があるのだが、しかしその風景が
幼い頃の記憶とリンクするようなことはなかった。道を忘れてしまった
のはもちろんだが、おそらく再開発などで風景が変わってしまったため
と思われる。
　さて、再来週の島根旅行のために２日前にデジカメを買った。昨日の
夜箱を開け、今日が初めての撮影である。早速駅前から廃線の後がある。
そいつをまずは撮影してみる。国道に出るまでは線路沿いに道があり、
線路を見失うことはなかったが、国道を渡ったときに一瞬見失う。地図
を調べて再び廃線跡を見つける。しかしもう線路沿いに道はなく、田圃
のあぜ道を歩いたり（まぁそれも子供の頃に戻ったようで楽しいことで
はある）、すごく遠回りをしたり、となかなか苦難の道である（笑）。
　いよいよ廃線は森へと入っていく。かおりさんの撮影現場だ。しかし
無念なことに、そこから先は立入禁止の看板が（もともと線路沿いは立
入禁止で、踏切などから撮影していたが、森の中ではそれすらもない）。
回り道をし、森の反対側に出る。広い田圃に線路の出口はない。これで
旅は終わりか、と思った。しかし、更に横に回ると線路はまだ続いてい
た。こんな森の中で終わっていては、何の目的の線路が分からないから
ねぇ。細い道路から、遠くに見える森の中の線路風景は、まさにグラビ
アの風景だった。近づくことは出来なかったが、遠景にファインダーを
向ける。入間川を渡る八瀬大橋から、下をくぐりぬける線路を撮影。更
に線路は続くが、もはや木々に覆われて様子がよく分からない。地図上
はもうこの先は殆どなさそうだ。
　さて問題はこれからだ。南大塚駅から一体どのくらい歩いたろう。こ
れから帰り道をまた５ｋｍも歩くのはちとしんどい。地図を見ると、最
寄り駅はＪＲ川越線的場駅、と言うことで、そこを目指すことにした。
道に迷うことはなかったが、改札に入るのにこれまた駅を１周したりし
て、知らない土地で道を歩くのは一筋縄では行かない。入口を見つける
直前に踏切の鳴る音が聞えてくる。慌ててダッシュしたが、幸いなこと
にその４両編成の電車は単線のため、反対方向の列車待ち合わせで、乗
り込むことが出来た。ローカル線と言うのは不思議なもので、いつ乗っ
ても大抵学生さんがいる。都心だと学生なんて少数派だが、ローカル線
では大人はすぐに車に乗るから、学生が主要な利用客となるのだろう。
高麗川に着いてもまだ１２時前だ。午後は研究発表の論文を進めること
にしよう。