Ｖシネマ：若妻痴漢遊戯

　あの痴漢行為はあり得ないだろうな。でも翔さん演じる若妻・麻理子の気持ち
には一理ありそうな気がする。と言うか、Vシネ初主演とは思えぬ演技力が麻理
子の気持ちに説得力を持たせている。単に欲求不満の人妻、などと言うステレオ
タイプにならず、普通の女性がもしかするとはまり込んでしまう日常の隙間みた
いなものがすごくうまく描かれている。
　痴漢という行為、一般的にはエロオヤジの特権だと思われているが、若いイケ
メン男性もやる人がいるのだと言う。考えてみれば、アイドルの追っかけの中に
もイケメンっぽい男の子がいない訳ではない。そうは言ってもやっぱりあんな風
に堂々と、というのはやっぱりあり得ないのだろうけど。まぁとにかく、ただの
妄想の世界の産物であった痴漢行為が、ちょっと違和感を覚えながらも、愛情へ
と昇華していく様は、他のアブノーマルな性行為同様、十分あり得るのだろうな。
　とにかく、翔さんが美しい、その一言だ。特に、旦那からプロポーズされたと
きのことを回想するシーン、抱きしめたくなるほど初々しくてかわいらしい。そ
のまま恋ケ窪駅の現地に向かったのは言うまでもない（笑）。