松の湯（千葉県東金市東金１４０７）

再び房総半島銭湯。

　房総小旅行の最後は東金。松の湯を目指します。県内とはいえ、乗り替えの待
ち時間があるので移動に２時間かかります（汗、時刻表で調べて計画してこれが
精一杯）。さっきは明るかったけどもう真っ暗。と言うか、よく考えたら東金ど
ころか東金線自体乗るの初めてかも。
　東金駅前は商店街はあるがかなり寂れた感じ、駅反対側にジャスコがあって、
そちらに客足を奪われてるのだろうなあ。そんな訳で、この道の先に銭湯がある
のだろうか、と心配になりますが、無事エンピツタイプの煙突発見。その手前に
異様に豪華なイルミネーション、地方の町の一角には全く似合わない光景でした
が、どうやらキリスト教会のデコレーションでした。
　さて松の湯がまたシブイ。宮造りではないですが手書きの松の湯の屋号がライ
トアップされてます。
　中へ。なんか暗くてやってるのかどうか不安でしたがやってました、どうやら
女湯側にお客がいなくて消灯してたようです、お客が来たら灯りが点きました。
男湯側は学生が二人と中年１人。料金は千葉県の420円。テレビもラジオもなく
静かな空間。手前の脱衣ロッカーには貴重品だけいれ、荷物は乱れ籠へ（リュッ
クが大きく入らないと思ったから）。さすがに暖房の入っていない脱衣室はこの
季節ツライかな。営業時間は４時〜８時半（土日祝日は８時）、休みは不定休。
　浴室へ。右側外壁側は鏡のみ、左側女湯側から４・３・３。湯道具はケロリン
桶と薄い青緑色台形座椅子。シャワーは全カラン付いているのですが、ちょっと
熱いな、身体は耐えられても頭は止めておこう。
浴槽は１槽、透明湯で44度位。寒くなってきて、手足の先のかじかんだ部分は最
初しびれますが、すぐに慣れる温度。とはいえ、熱湯出口が近くにあるようで気
を付けましたが。
　さてここの銭湯最大の特徴は壁絵でしょう。先ず、プロの絵師による作品では
ありません、それどころかこれは幼稚園児の作品かよ！とツッコミを入れたくな
るメチャクチャヘタクソなタッチがあまりに衝撃的です。しかも左下に「赤富
士」とある、夕日に染まる赤とは全く違う赤だし（噴火してマグマで赤くなった
と言う感じ）、形も富士山とは似ても似つかかない。そのシュールさは一見の価
値ありです。女湯側も似たような感じ、「雲上富士」のサイン、雪を被っている
他は形もほぼ同じ。常連客はそんなものとして接しているのでしょうが私のよう
な一見客にはインパクトありすぎです（笑）。
　湯上がりは明治コーヒー牛乳120円。他の客はカラスの行水で僕より後から来
て先に出て行きましたが、学生二人は部活話で盛り上がってずっと喋りっぱなし
でした、若いってスバラシイ！（と言ってもオイラはあんな風に部活動に熱心で
はなかったけどｗ）帰りは成東方面に乗って総武本線経由で帰宅。これで東金線
は乗り潰した（笑）。