栄湯（西東京市田無町３−４−３０）

　と言うわけで、私も12/22廃業の噂を聞いて行ってまいりました＞
田無の栄湯　ちょっと秋葉原で某アイドルの出待ちなんぞをやってい
て、寒い雨空の下凍え死なんばかりの寒さにさらされただけに、早く
熱い風呂に入りたい、と言う気持ちが盛り上がっている状態で田無に
到着。考えてみたら新宿から２０分かからないくらいで、田無って案
外近いっす。どうやら日曜が市議選挙らしく、駅前は色々な候補の選
挙カーが集まってきていて、やかましかったぁ（苦笑）。銭湯はと言
えば、意外と駅から近かったんで、逆に通り過ぎてしまったとは何か:-)
　でかい「栄湯」と言う電光看板に誘われて入口へ。おぉ、早速入口
に「十二月二十二日を持ちまして云々」と言う貼り紙が。明日来れば
ゆず湯かぁ（２３日は無料開放とのこと）。まぁ忙しくてなかなか来
れないのだから、平常営業でもいいだろう。フロント前の休憩スペー
スは広々としているけど暖房もちゃんと効いていて、大変快適な空間、
なんでこんな銭湯が終っちゃうんだろう？ご主人に料金を払って男子
脱衣室へ。
　脱衣室からは伝統銭湯の雰囲気。天井は格子状だったし。つまり元々
は番台形式と思われるが、休憩スペースによる圧迫にもめげず脱衣室
が広い、と言うことは元々はかなりでかい銭湯だったのではないかと
推測。演歌のＢＧＭがいい雰囲気を醸し出してます。浴室入口横にも
また廃業告知が。４８年間かぁ、移り変わりの激しい時代になって、
やっぱり銭湯ってそういう町文化の生き証人だよなぁ。
　さて浴室、桶の底はケロリンではなく温泉マーク、島カランが２列
（ただし左側は内側のみの片側カラン）。女湯壁側カランに座ります。
ここの銭湯の売りはやはり草津の湯でしょう。左端手前（少し手前に
せり出してます）の一人分しかない小さな浴槽ですが、誰も入ってな
いと分かるや、吸い込まれるように入ってました（笑）。あぁこの硫
黄の匂いが極楽極楽。４２〜４３度はありそうな比較的熱めの湯だっ
たのも身体中凍えた身には大変嬉しかったです。座風呂も一人分でや
たら狭い。:-)
　壁絵は丸山師、瀬戸内海です。サインには13.10.15とありました、
つまり１年ちょっと前の作品ですが、かなりひび割れがひどいですね。
寒暖の差、乾湿の差が大きいんでしょうか。壁絵の下には背景広告社
の広告、例によって多摩クリスタルの広告が。:-) 更にその下は熱帯
魚のタイル絵となっていました。
　あと、大きい浴槽（複数の人間で入れる浴槽）は２つ、円形のジャ
グジーっぽい浴槽とノーマルな床バブルの浴槽。今日はジャスミンの
入浴剤でした。伝統銭湯なのに細かいところにサービス精神が垣間見
られるいい銭湯ではないですか。もったいないものです＞廃業
　湯上りは休憩スペースで小岩井コーヒー牛乳。カウンターの中はい
つの間にか若いお姉さんに変わってます。休憩スペースのテレビ横の
窓の外が庭になっていると言うのも素晴らしい。相変わらず雨空でし
たが、再び西武新宿線に乗って帰宅。