新栄湯（豊島区池袋２−２１−１）

　３週連続（戸山文化浴場、中延金春湯）で平日銭湯巡りしてるなあ。

　今日は池袋の新栄湯（豊島区池袋2-21-1）へ行ってきました。東京芸術
劇場でのつじあやのさんのライブの帰り。池袋から徒歩５分のところに施
設マークが３つしか付いていない銭湯があるなんて、これは行ってみる価
値あり。駅から近いとは言え、風俗街に迷い込んだりして、探すのは結構
苦労しました。
　果たして、見つけてみると、巨木に覆われた立派な千鳥破風、玄関前に
は大きな岩があり、一発で名湯と察せられます。今日はライブも良かった
し、なんかツイてるなあ。下駄箱の奥には傘も通せる穴が開いています。
こんな銭湯が繁華街のすぐそばにある、すごいことです。
　番台の女将さんに料金を払って脱衣室に入ると、目一杯昭和銭湯の雰囲
気が漂う空間。ＢＧＭは演歌だし、高窓も木枠だし。「御手洗」のホーロー
の目印も字体が古めかしさを感じさせます。で、東京北部では時々見掛け
る、敬文社のガラス広告、これも味わい深いです。年期の入っている一方
で置き道具がロッカー上に所狭しと並んでおり、現役銭湯であることを印
象づけます。浴室入口には毛染め禁止の注意書きがありますが、くどく２
回繰返して書いてあります、過去にえらい目に遭ったのだろうか？
　さて浴室、こりゃまたスゴイ、桶は木桶と緑のプラスチック桶だ！木桶
は自分も持ってるけど、緑のプラスチック桶は黄色桶を見慣れているだけ
に、珍しいというより違和感があったり（笑）。島カランは２列、シャワー
なしですが、１列辺り３機しかなく、かなーり広い造り。思わずシャワー
無しなのにこちらを選んでしまいました（両壁側のシャワー付きカランも
１列辺り４機で余裕がありましたが）。また、女湯壁側のカラン上のタイ
ル絵が素晴らしい！残念ながらサインがないので年代や作者など分からな
いのですが、相当な貴重品かと思われます。
　さて壁絵は早川師、年期が入ってて、ペンキがボロボロですね（笑）。
サインは「上州　両神　平成九年九月九日」とあります。月はかすれてい
たので、もしかすると読み違いかもしれませんが、推測では９の３並びに
なってます。浴槽は２槽。設備は浅湯にちょっと床バブルがあるくらい。
浅湯、深湯ともに４１度くらいのややぬるめの湯、これだけ伝統銭湯の外
観だから、熱湯を期待したんですけどね（苦笑）。
　湯上りは明治濃厚牛乳、１１０円。幸い、池袋からだと山手線も空いて
いて、帰り道でまた汗ビッショリにはならずに帰れました。