二子玉川・新寿湯（世田谷区玉川３−２３−２７）

　ミクシィのコミュで黄信号な記事を見かけるようになったので、気になって二
子玉川の新寿湯へ。二子玉川って初めて降りたのだけど、九段の職場からは半蔵
門線で乗換えなし一本で行けるんですね。駅構内も結構シャレてましたが、なん
と言っても駅前にドーンとあるのは玉川高島屋のビル群。いちおう世田谷区と言
えばビジネスエリアというより住宅エリアのはずですが、これだけ高級デパート
が幅を利かせると、帰りにちょっといっぱい、的な雰囲気はまるでない（裏に飲
屋街はありますが、会社の宴会やデート用のちょっと高めの飲み屋ばかりで、ふ
らりと入って飲むような気楽さはあまりないです）冷たい街並の印象が強烈に残
ります（帰りに駅の反対側を覗いたら、今度はバスのロータリーがあるだけでま
るで何もない、あまりに人工的過ぎて気持ち悪いです）。２４６号線の高架ガー
ドを抜けるとようやく人の住む街の雰囲気に。するとまもなく新寿湯の電光看板
に遭遇、入浴前に正面の中華料理屋で夕食、ちょっといいお値段だったが、
チャーハンの塩加減が絶妙に美味しかったのでまぁ良いか。
　さて新寿湯、モダンな面構えの銭湯ですが、それよりもロケット型の煙突が何
ともカッコいい。入口右手には温泉成分表の看板が貼られています、温泉銭湯
か、こりゃ楽しみ。
　カウンターの旦那さんには下駄箱の鍵をロッカーの鍵に交換してもらいます。
なんとスタンプ帳に押してもらったスタンプの朱肉は金色！二子玉川らしいセレ
ブなハンコだ！（笑）
　脱衣室はこざっぱりとした感じ。空いてる感じでしたが、このいい雰囲気なら
混む時は混みそうです。地図が貼ってありましたが、銭湯の地図ではなく緊急避
難所の地図。
　浴室へ。湯道具は無地黄色桶（たまにケロリン桶もあり）と水色台形座椅子。
島カランは２列、ただし左側外壁側にはカランなし。
　壁絵はペンキ絵ではなくチップタイル絵、でもオーソドックスな男女にまたが
る富士山です。男湯側は湖に帆掛け船が浮かぶのどかな風景ですが、女湯側には
なんと戦闘機が飛んでます！しかも赤い太陽なものも右上がギザギザに欠けてい
てどう見ても天体ではなく不気味な未確認飛行物体の様相。よく見るとエグイ。
　さて浴槽、こちらにも温泉成分表が貼られています。純粋に成分だけが書かれ
ていて、効能を語ってないのが珍しい。でも実に柔らかくて肌に馴染む良いお湯
です。４２度強くらいの平均的な湯温ですが、暖まるのが速い感じがします。左
側２槽が（温泉）透明湯、左側は手前に張り出していて広い無設備。右奥の一角
にでんき風呂。真ん中の浴槽は座風呂２人分。右側の浴槽は宝寿湯、浅いですが
床バブルが強烈で気持ちいい、と言うか、４０度ないぬる湯なので長湯したくな
ります。
　ここのサウナは３００円（入口すぐ左手）。もちろん私はサウナなしコースで
すが、その前の水風呂が最高！加温していない温泉の源泉をそのまま使っていま
す、こっちの方は少し茶色がかっていて、こっちの方が効能ありそうな感じ。実
際、こんなに肌触りの柔らかい水風呂は初めてです。これはスバラシイ。
　湯上りは待合スペースで明治コーヒー牛乳１１０円。カウンターは大旦那さん
から若女将へ交代。帰り道もコンビニに１軒も遭遇する事なく東急の駅に到着。
なんかこの街並は人のぬくもりを感じないなあ。新寿湯さんにはまだまだがん
ばって欲しいなあ。