港湯（北区中十条３−４−６）

　今月末をもって廃業、と言う情報を聞きつけ、湊湯（北区中十条3-4-6）へ行っ
てきました。イヤ〜、落雷による電車ストップでエライ目に合いました（苦笑）。
　仕事の上がり方がやや中途半端なところ、夏バテで能率が上がらないのでエイ
ヤと上がる。三田線で新板橋、埼京線に乗換え一駅、十条へ。駅近くで腹ごしら
え、さて港湯へ向かおう。篠原演芸場のある商店街も殆ど店仕舞いする８時前。
港湯まであと少し、と言うところで雨に降られ傘をさします。港湯は住宅街のど
真ん中、入口両脇に木が生い茂ってるいてひっそりとした感じがいいですね。傘
立てに傘を立て、下駄箱に靴を入れる、玄関正面には筆字で廃業告知の貼り紙、
重油高騰が原因のようです。
　番台の女将に湯銭とスタンプ帳を。テレビの音もなく普段は静かな銭湯なので
しょうが、今日は雨と雷の音が響きます。廃湯告知以外にも6/15の４５０円値上
げ告知もまだ貼ってあるし、湯道具置き場には「入浴道具をお持ち帰りくださ
い」の貼り紙も。宣伝ポスターはもちろん篠原演芸場のもの。
　浴室へ。ヤッタ、木桶だ。座椅子はクリーム色扇形座椅子。カラン数は右側女
湯側から７・６・６・５。島カランはシャワーなし。だけど植木鉢が乗っかって
いて華やかです。イヤ〜、身体を洗っている間は２段天井の湯気抜き窓から見え
るお天気ショーがスゴイので見入ってしまいました、落雷もあるし、空全体が明
るくなるのはしょっちゅう、かなり近いところに落ちた爆音もあってかなりビッ
クリ。しかし、落雷は見てる分には楽しいが、帰りの電車がちゃんと動くかどう
かも心配です。
　壁絵は残念ながらペンキ絵ではありません、白樺の林の写真、もしくはスー
パーリアル絵画なのかな？浴槽は２槽、左側浅湯は左半分が床バブル、右側深湯
は座風呂２人分。４１度くらいのややぬるめの湯。でも一杯汗をかいた日の入浴
は気持ちいいです。
　湯上りは明治コーヒー牛乳１３０円。番台は旦那さんに交替してました。今日
は珍しく若い客が多い（私自身は一見さんですが、十条という街が若者の多い街
とは考えにくいので^_^;;）、やはり閉店情報を聞きつけての自分みたいなお遍
路組だろうなぁ。
　と言うわけで、先ほどの悪い予感は大当たり、東十条駅に着くと「田端駅付近
に落雷のため、現在京浜東北線、山手線は運転を見あわせております」とのこ
と。しかたない、腹をくくって王子まで歩く、ムシムシする中２０分以上歩いた
ので、当然汗かきまくり、なんのために入浴したんだか（苦笑）。時折線路から
轟音はしますが、京浜東北ではなく高崎線・宇都宮線の中距離電車。王子からは
都電荒川線と京成線を乗継いで帰宅、銭湯巡りというのはいろいろ難儀がありま
すなあ、でもやめられないんだけど（笑）。