小竹向原・小茂根湯（板橋区小茂根２−９−４）

(現在は廃業し、一般住宅に(2016/02/06撮影))

　今週末は浴場熱海や麻布十番温泉（越の湯）に行かれた方も多いかと思います
が、私は小竹向原の小茂根湯（板橋区小茂根2-9-4）が日曜まで、と言う情報を
ミクシィで拾い、早速小茂根湯へ。普段なら「板橋区？ちょっと遠いな」とあき
らめていたところだろうが、この日はたまたま板橋の映画館に行く用があり（舞
台挨拶）、これは行かねば、ということで。有楽町線小竹向原下車、電車の乗換
えは１回で行けたが、乗ってる時間が純粋に１時間以上かかりました（汗）。駅
前から住宅街、道に迷わないよう行ったん環七へでるが、銭湯自体は住宅街の中
なので再び住宅街へ（と言うか、渋滞した環七沿いは空気悪いのでいつまでも歩
いていたくなかったつーか）。道の複雑さに加えて、アップダウンもかなりある
エリア、結局小茂根湯にたどり着くまで２５分くらいかかった（体調がいまいち
で歩くのが遅かったのもありますが）。開店５分前くらいに到着、お店の前はお
年寄りの待ち行列、おばあさんたちは世間話に花を咲かせてお元気そう、一方お
じいさんはそんなおばあさん方にちょっと肩身が狭そうに（汗）。玄関を入ると
商品のガラスケースに手書きの廃業の告知、ネットには２３日までと出てました
が実際は２４日月曜まで、そして廃業理由は重油の高騰が原因。世界経済が銭湯
に与える影響の大きさが伺えます。４０年間お疲れさまでした。カウンターの女
将さんに湯銭とともにスタンプ帳を出すが、スタンプの準備ができてないとのこ
とで帰りにお願いすることに。
　脱衣室、ロッカーを目隠し風に部屋を区切るように配置しているため、元々広
くない脱衣室が余計に狭く感じられます。結局先客は４人、それなりに入ってい
ました（もちろん自分が最年少:-)）。
　浴室へ、湯道具はケロリン桶と水色台形座椅子。カラン数は右側女湯側から
４・５・５・６。最初左側外壁側のカランに席を取りましたが、カランから水し
か出なかったため、女湯側のカランへ（先客が座ってたけど、ちゃんとお湯出て
たのだろうか？）。
　浴槽は２槽、右側は深湯、座風呂２人分。左側は浅湯、無設備。最近は完全な
無設備の浴槽も珍しくなりました（地方は別として）。深湯が濃い青色、浅湯が
水色の底をしています。湯温はどちらも４２度、平均的です。スチームサウナも
併設されていますが、まだ開店したばかりだと足元付近はまだ空気が暖まってな
くて寒かったです^^;;壁絵はチップタイル絵、モチーフは摩天楼をシルエット画
で。まだ４時を過ぎたばかりの銭湯，高窓からは日が差し込んで、気持ちの良い
休日の昼湯です。
　湯上り、スタンプそのものを女将から渡されて自分で押すなんて初めて
（笑）。そんな感じで女将さんと世間話、先方から「次はどこへ行くの？」と聞
かれたので、やはり話は麻布十番温泉へ、女将も廃業の話はご存知のようでし
た。ここからだと有楽町線と南北線を乗継げば行けますよ、と。そんな気のおけ
ない気さくな感じの岡見さんだったので、あと２日ありますので行ける方は是非
行ってあげてください。そのあと更に北上、途中パブリバ八光（東新町
2-56-13）とときわ浴場（南常盤台2-17-12）を撮影したりしながら東武東上線と
きわ台駅へ出て、次の目的地の映画館へ。