長岡南大衆浴場（田方郡伊豆長岡町長岡1098-9）

　ということで、早速今年最初の旅先銭湯、伊豆長岡町の南大衆浴場
（長岡南共同浴場）へ行ってきました。伊豆箱根鉄道伊豆長岡駅から
も遠いし（と言うか、普通はバスで行くところだ:-)）、番地と地図上
の位置とのマッピングも不明で、探すのに苦労しました（古奈温泉の
共同浴場・あやめ湯は途中で偶然見つけることが出来たのですが）。
しかし最終的に探し当ててみると、近くにコンビニはあるわ、バス・
タクシー乗り場はあるわ、の温泉街の一等地にひっそりとありました。
営業時間は3:30-8:00と貼り紙にあります（でもお客がいないと７時く
らいでも閉まってしまうらしいことが入浴中の他のお客同士の会話で
判明）。定休日は第１、第３木曜日、今月もその通りの休みで、２日
と１６日がお休みの他は三が日も普通に営業していたみたい。入口を
開けると目の前には紙パックジュースの自動販売機、おや、ジュース
のサンプルに混じって右下に３つほど入浴札が。ジュースの自動販売
機と一緒、と言うだけでも十分なインパクトがあるのに、なんと本当
に木の札だ！思わずお持ち帰り用にもう１個買ってしまった（笑、ち
なみにここ、子供料金はなく、小学生以上は誰でも３００円（組合員
は２００円だそう））。
　番台の優しそうなオバサンに札を渡す、どうやら男湯の客は自分一
人だけの様子。下駄箱、脱衣ロッカーは共に扉なし（もちろん鍵もな
い）。つーか、浴室に入ると今度はカランがなかった（笑）、つまり
浴室中央の楕円形の浴槽から汲み湯をして身体を洗うわけですね。慣
れない私は座椅子と洗面器２個（１個は身体を洗う作業に、もう１個
は汲み湯専用に）を取って浴槽そばに座る。そう言えば座椅子は２つ
しかない、跡から２人入ってきたが足りないな、と思って見ていたら、
２人とも座椅子は使わなかった（もちろん洗面器も１個しか取って行
かない）。慣れた人は座椅子使わないのが伊豆長岡流なのかな。そん
なシンプル過ぎる浴場、当然壁絵なんてありません、代りに奥の壁に
は水道の流しがありました（それも３個のうち１個しか取っ手がつい
てないし）。あと、鏡が１個だけ女湯側壁にあって、広告がついてま
した。
　施設は全く貧弱ですが、しかし、湯の質は素晴らしい！アルカリ単
純泉で湯が柔らかいです。湯の温度も僕的にベスト、４３〜４４度く
らい（もう少し高いのを期待はしていたけれど:-)）。浴槽が深いので
油断すると口に湯が入ってきそうですが、首までしっかり浸かる主義
に僕には問題なし。後から入ってきた２人のお客、顔なじみではなさ
そうですが結構親しそうにおしゃべりしてました、やはり一人一人カ
ランに向うのではなく、浴槽で汲み湯していると自然と話しかけ易い
雰囲気なのかも。ただし、身体を洗っている最中は浴槽に背を向けて
いました、これも伊豆長岡流なのだろうか。
　湯上り、脱衣室には地元紙の共同浴場町営化懇願の記事が貼ってあ
ります、それによると何とこの共同浴場、明治４１年に開業だそうで
す、１００年近い歴史のあるすごい銭湯ではないですか。先ほどの自
販機で湯上りドリンクを買って帰りました、飲んだのは伊豆箱根鉄道
車内（笑）。帰りはすぐ裏の“温泉神社”に寄って「今年も沢山銭湯
巡りが出来ますように」とお祈りしてきました(^o^)。