ひょうたん湯（三重県松阪市中町１９２５−１）

　終戦記念日のお伊勢参りと言うことで、三重県松阪市に来ています。
（つまらないことですが、「松阪」って「まつさか」が正しい読み方
なんですね、この歳までずっと「まつざか」と濁るものと思ってまし
た（恥））
と言うことで松阪市の銭湯巡り、中町1925-1のひょうたん湯を訪問。
松阪市は伊勢湾に面した猟師町で、その名も猟師町には銭湯が３軒ほ
ど集中しているのですが、海辺はちと遠いので今回は駅周辺の銭湯で
（次回があるかどうかは不明）。駅から数分の距離にお寺が沢山ある
街、その背後に位置するところにひょうたん湯はありました、結構立
派なビル銭湯、と言うか、立派なコンクリート製の煙突、これは銭湯
じゃなく工場の煙突だろう、と思いながら近づいて、銭湯だったのは
ちょっとビックリ。
　ひょうたんの絵が描かれた電光看板、その下には男湯と女湯の暖簾。
暖簾をくぐり入口を開けるとすぐに脱衣室です、つまりこの暖簾が目
隠しになってます。でも暖簾が膝の丈まで長いと絡み付いてくるので
ちょっとウザイ（苦笑）。番台の女将に入浴料を、なんと三重県の銭
湯料金は３００円！東京と１００円の格差か、これは安いです。下駄
箱に靴を入れて中へ。壁ロッカーが十分にあるので、籠はありません
でした。結構大きな籠ロッカーだったので、旅の荷物も１個で何とか
入る感じ、でも脱衣用にもう１個使いましたが。:-) 正面女湯との間
のテレビはもちろんアテネオリンピック開幕で盛り上がってます。と
ころで、旦那さんがあるお客を一生懸命ケアしている様子、どうもこ
のお客さん、湯当たりしたようですね。それにしても話を聞いている
と、三重県ってバリバリ関西弁ですね。名古屋文化圏だと思ってたら
大間違いのようでした（それともたまたま旦那さんが関西人なだけ？）。
　浴室の手前は立派な流し台があります、ここでタオルはちゃんと絞
りましょう、って感じですね。
　さて浴室、壁奥から中央を真っ直ぐ浴槽が貫いており、カランは左
右両壁側に８機ずつある、と言う構造。左手女湯側はシャワー付きで
反対側外壁側はシャワーなし。シャワー付きカランは込んでたのでシャ
ワーなし側へ。カランの取っ手ですが、水の取っ手が湯の取っ手より
一段高くなっている形式、そしてもちろんケロリン桶は西日本サイズ。
座椅子は緑のＭ字型。湯カランはかなりぬる目ですね、まぁ夏ですか
らちょっとぬるいくらいの方が気持ちいいとは思いますが。各カラン
の鏡には広告付き。
　さて浴槽、先ほど述べた通り浴室中央にありますが、３つに分かれ
ています。まず手前、メッチャ浅い湯です、寝そべらないと肩まで浸
かれない、肩まで浸かろうとしたらお尻が吸水口に吸い込まれそうに
なった（爆）。でも浅いのには理由があって、なんと浴槽床に鯉のタ
イル絵があるんですね。これを鑑賞しながら入浴しなければいけませ
ん(^o^) 中央の浴槽はそんな浅い湯の憂さ晴らしが出来るよう（と思っ
た）、深い湯になってます。更に奥は床バブル、でもこれがまた浅い。:-)
湯温はどの浴槽も４２〜４３度くらいでした。ところで、手前の浴槽
と中央の浴槽のあいだに、なかなかオシャレな湯の吹き出し口があり
ました。ローマ風呂とかにありそうな西洋風の感じ。水の蛇口は手前
の浴槽にのみついてます。中央浴槽には取っ手のない蛇口が、これは
どう使うんだろう？
　一方、壁絵ですが、ペンキ絵ながら富士山の絵があります。川の上
にはのんびりとした帆掛け舟が浮かんでいて、なかなか風情がありま
す。女湯側は頭だけしか見えませんでしたが、灯台が描かれているよ
うでした。天井は、横方向に三角天井になっていて、中央が湯気抜き
の高天井になっていました。
　おっと、入口横にもう一つ浴槽があるぞ、しかも黄緑色の濁りがす
ごく、温泉っぽい。底が見えないので、「段差があります」と言う注
意書きがあります。入ってみると、ちょっとぬるぬるっとした感じ。
入浴剤じゃあここまで白濁しないようなあ、何を使ってるんだろう？
　湯上り、ここは残念ながらビン飲料は置いていないようで、ブリッ
クパックのコーヒー牛乳を頂きました、１００円。新し目のビル銭湯
なので、脱衣室は冷房効いています。でも扇風機も使いましたが:-)
浴室入口に休日と営業時間が、３のつく日が休み、営業時間は午後３
時から１１時まで。この辺は殆ど都心の銭湯と変わらないですね。あ
と、「ひょうたん湯」の屋号の由来らしき能書きが木板に筆で書かれ
ていました。達筆で読みずらかったですが、要は「ひょうたんから駒」
に由来しており、縁起のいい屋号な様子。でも東日本ではあまり聞か
ない屋号なんだけどな（笑）。すっかり汗を流したところで、本日宿
泊予定の旅館まで徒歩３分。宿ではお腹がパンクしそうなほど松阪牛
肉を堪能しました(^o^)