（細岡）松の湯（台東区東上野３−１２）

　青森に旅行に行ってきました。詳しい旅日記は別ページにアップする
予定ですが、寝台特急に乗る前に上野で一風呂、と言うわけで、台東区
東上野3-12の（細岡）松の湯へ行ってきました。この界隈、東北方面か
ら上京してきた人々のための素朴な施設が多く、この辺りを歩いている
だけですでに旅行気分に、ちょっと迷ってみつけた松の湯も、自分好み
の本当に素朴な昔ながらの銭湯。
　なんと、暖簾をくぐるといきなり男湯（左）女湯(右）の引き戸が。引
き戸を開けると下駄箱があるが、そこはすでに脱衣室でもあります。番
台には中学生くらいの娘さんが、いやいやなお手伝いで座ってる、って
感じで無愛想（笑）。つーか、こんな子が番台に座ってると、脱衣しず
らいなあ:-)
　宙吊りの蛍光燈と扇風機、漆塗りの施されていないちょっとくたびれ
た木の柱、マス目状の天井、と、昔ながらの銭湯の王道。ＴＶラジオの
雑音もなく（番台の娘さんがたまたまＴＶを消してたみたいですが）、
静かで落ち着いた雰囲気。
　浴室は島カランが一列。この島カラン、シャワーは付いているのです
が鏡がない。そして壁際のカランは、逆に鏡があってシャワーがない。
でもまぁ鏡がなれればカランの上の空間が広々としてものを置きやすく
もなりますが。
　壁絵は富士山、王道です。しかし、その下に鯉が泳ぐ池のある庭園の
タイル絵。ちょっと高級感を感じてみたり。浴槽の湯はいたってシンプ
ルな透明湯ですが、かなり熱め（４６度）、これはウレシイ。狭くて深
い方のバブルジェット座風呂の後、広くて浅い方の肩マッサージを試そ
うとしたところ、近くに湯の吹出口があったようで、激熱い湯が尻の辺
りを直撃、思わず逃げ出しました（苦笑）。そんなハプニングはありま
したが、この素朴な雰囲気はオススメです。湯上がりはブリックパック
のコーヒー牛乳。横長のロッカーを２つ使っての荷物をまとめ、再び上
野駅に向かったのでした。途中で寄ったコンビニで椎名林檎の“ギプス”
がかかってたけど、これから一人旅する身にはえらく沁みたなあ。彼女
の歌って、２１世紀の演歌なのかも。