ひさご湯（台東区浅草２−２４−３）

　今日は浅草花やしきの裏、ひさご湯（台東区浅草2-24）に行って
きました。会社のイベントで花やしきで絶叫マシンにいっぱい乗っ
てました（わらい、実は絶叫マシン童貞だった:-)）。キャー、落
ちるー、と思いながらも、煙突に目が行く私だった^o^
　で、そうした絶叫マシンにも負けず劣らぬ素晴らしく濃ゆい銭湯、
蛇骨湯もすごかったが、こっちの方が芸人度は高そうです。
　当然面構えは寺社造りの銭湯。オヤジの座っている番台はやたら
物が置いてあって、いかにも整理がヘタクソ、と分かる（苦笑）、
まぁそのいい加減さが浅草っぽいなー。横長のロッカーに荷物と衣
服を突っ込む。見回すと常連の入浴道具が鍵のない戸棚に所狭しと
置いてある。とにかく、男湯の扉を開けた瞬間から、空気の違う銭
湯でした。
　さて浴室。この形をどう説明すりゃいいんだ？先ず凸の字型をし
てます、浴槽は頭の尖がり部分にあるような感じ。右上の凹みの部
分は庭になっていて、窓が開け放たれているので浴槽に浸かると擬
似露天状態になる仕組。んで、残りの壁伝いにカランが並んでます。
シャワーがついてるのは女湯側の壁伝いのみ、しかもいつまでたっ
ても水しか出て来ませんでした（苦笑）。まぁこれでシャワーのな
いカランと平等、ってことになるんでしょうな（再度苦笑）。島カ
ランが２つほどあり、いずれも三角形で鏡なしの３面カランになっ
てました。
　ところで私はシャワーつきカランに座ったのですが、なぜかその
ポジションでは背中に座椅子と桶が山のように積まれていました。
普通は入り口の脇なのに、なんでこんな中途半端な位置に座椅子と
桶が積まれてるんだ？身体を流してる途中、雇われ人のよく日に焼
けたオヤジがその山を整頓して高々とハノイの塔のように桶と座椅
子を積み上げていきました。これがまたなぜ私の座高よりも高く積
み上げるわけ？と謎に思うことしきり。壁絵はよくある山と川の風
景。女湯と繋がっている立派なもの。
　その後の展開もすごかった。胸から上がおしろいで真っ白なオニ
イサン方がゾロゾロ入ってくる。どうやらチンドン屋さんの様子
（役者さんだったら楽屋でおしろい落としてから街に出るよね？）。
彼らに私のカランの列を占領されてしまったのだ。その中によそ者
の自分がぽつんと一人、これはなかなかビビるシチュエーションで
しょう（わらい）。当然彼らはいきなり湯船に浸かるわけはなく、
先ずしっかりと汗とおしろいを流してからの入浴、と言う順序でし
た。夏はいいけど、冬は大変だろうな。
　湯船の湯はかなり熱かったです、特に奥の浴槽は耐えられる限界、
逆に熱すぎると神経が緊張して、ヒヤッと感じるのが不思議。ゆっ
くり暖まるのは当然手前の浴槽、でもそれでも熱いので、浅草っぽ
くない普通の人:-)や先ほどのオシロイニイサンたちは水で倦めな
がら入ってました。
　最後に客層が芸人っぽいと思ったもう一つの特徴、帰りの衣服＝
パジャマが派手！殆どアロハシャツと思わせるような柄のパジャマ
を着て帰ります。どう見ても小学生のガキが金髪だったりするし^o^
ちょっと忘れようにも忘れがたい銭湯でした。いちおう飲み物はビ
ン牛乳が置いてあったのですが、その冷蔵庫にはお客の私物と思し
き包みが沢山入っていて、とても冷蔵庫を開ける気にはなれないの
でした（爆）。

＃さて明後日は八ヶ岳野辺山ウルトラマラソン。

<2006.06.11(Sun)>

　銭湯MLで今月１４日に廃業、という情報を入手、早速今日見てきました、
しかし入浴しませんでした。なぜなら手を怪我して入浴が大仕事だから
（爆、確か以前十条・千代の湯廃業前オフでも脚を怪我して似たようなこ
とを言ってたな）。外観のオーラは浅草観音温泉の方が上ですが、客層の
濃さでインパクトのあった銭湯だからなー、惜しい限りです。入れる方は
是非この濃い銭湯空間を楽しんで来てください。
　しかし浅草はやっぱりすごいよ、蛇骨湯も１３時から店開けてるけど、
ここはなんと９時開店だ！周辺の飲み屋も全開だし、ある意味サブカル度
は渋谷に匹敵するものがあるな（笑、向うが若者サブカルの中心地なら、
こちらはオヤジサブカルの中心地？）。