青森・浅虫温泉　旅館小川（青森県青森市浅虫字山下）

　さて温泉宿レポート。青森・浅虫温泉のこじんまりとした旅館、小
川に宿を取りました。女中さんが布団を上げ下ろししてくれ、夕食と
朝食を運んできてくれる、気分はまるで明治の文人、って感じでした。
前の晩は疲れていたので、海の幸に舌鼓を打つ夕食を食べた後はすぐ
に寝てしまい、朝湯で温泉を頂くことと相成りました。外はしんしん
と粉雪が降っています。寒そうだけど、この静かで美しい風景を見に
青森くんだりまで来たんだよなあ。
　ここの特長は何と言っても内装が全てヒバの木製だと言うこと。床
も壁も浴槽も桶も座椅子も全て。家庭風呂を一回り大きくした程度の
湯なれど、その贅沢な味わいは格別なもの。外の雪がウソのように、
スチームサウナのような暖かさ、湯に浸かるとかなり汗をかきます。
　湯は単純温泉と言うことで、無色透明。女中さんに聞いた話では、
源泉は５０〜６０度あり、少し水でうめているのだそうです。
　湯上がりに、この最果ての旅館で爪を切る、と言うのも何とも言え
ず幸福感。そして、女中さんの運んできた朝食に舌鼓を打つのでした。
幸せな時間だったなあ。