あけぼの浴泉（練馬区春日町４−２０）

　と言うことで、練馬区春日町4-20のあけぼの浴泉に再チャレンジしてきま
した（笑）。昨日は自転車で行ってかなりバテたので、今日は大江戸線で。
それにしても、練馬春日町駅で降りて地上に出た時、オレもよくやるなぁ、
と自爆苦笑してました。:-)
　今日は９時前に到着、ちゃんと営業時間でした。カウンターで料金を払っ
て男湯の木製案内板の入口へ。カウンター前の休憩スペースにエリアを取ら
れているので脱衣室はやや狭め。でも基本的に伝統銭湯、天井が高いし、余
計なものなく、ちょっとお客も少なく:-)、静かで落ちついた雰囲気。世は
「ちゅらさん」の時代ですが、今も「おしん」こと小林綾子ちゃんの警視庁
ポスターが現役です（笑）。壁掛けの大きな扇風機が２台。でも動かなかっ
た（泣）。ロッカーの上にはかなりの数の置き洗面道具、常連さん多そうな
んですがねぇ。しかしミラーには確かに「寄る年波には勝てず７月を持って
残念ながら廃業することになりました」と言う貼り紙がポツリ。
　さて浴室。何はともあれ目を引くのは浴槽の岩風呂。これはいいですね、
温泉気分。島カランは１列。広々としている上、お客も少なくどこに座って
も王様気分が味わえそうでしたが、ここはせっかくだから窓際のパーティショ
ン付きカランへ広告なし黄色桶と座椅子を持って。
　壁絵は立派な富士山。シンプルながら、風格のある銭湯ですね。この日は
日曜と言うことで入浴剤、花香剤（？）、なんとも柔らかい香りがとてもい
い気分。湯温は４３〜４４度と言ったところ（なぜか浅い浴槽の方が深い浴
槽よりも熱かったような気が）。
　女湯側の壁の上にシブイ広告が。会社名は失念してしまいましたが、北区
滝野川の広告会社、初めて見た。「貯金は赤い看板の三菱銀行」って、なん
かメチャクチャ貴重そうだなぁ。^o^
　脱衣室の出口で、保健所の適性検査結果証が貼ってあり、なんと「適」マー
クを平成１３年（今年じゃん！）１月２３日に受けてます。なんでこの銭湯
が廃業なのだろうか？
　湯上りに休憩スペースでコーヒー牛乳。正面には「あけぼの浴泉」のネー
ム入りの大きな振り子時計。その姿には何とも言えない哀愁が漂っているよ
うな気がしました。どう言ったらいいんでしょうか、誰もがこのような銭湯
を時代遅れと言うけれど、落ち着きなく時代に流されて変わっていくことの
方だってどっかおかしいよね、などと思わせてくれる切ないオーラを感じて
いました。銭湯の両隣は呑み屋になっていますが、この銭湯が廃業したら、
両隣もトバッチリを食うのではないでしょうか。静かな住宅街の中、とても
象徴的にそびえる煙突を背に駅へと向かいました。駅周辺もコンビニと０時
まで営業のスーパーがある他は静かで何もない風景。何と言うか、開発の途
中でバランスの取れてない街だなあ、と言う印象が残りました。