２．
　富士急ハイランドと河口湖で下車する人が入なかったため、バスは
ショートカットコースで富士吉田駅へ、7:50には着いた。とは言え、
今年も刑部旅館に到着したのは自分がほぼ最後（他の選手は皆休みを
取って早い時間に到着している）。すぐにジャージに着替え（ここは
すでに標高700mあるので半袖短パンだとちょっと寒い、立派な避暑地
である）、夕食を取る。古い宿ゆえ、贅沢なものは何もない。あゆの
塩焼き、鳥の唐揚げ、ブロッコリ、と言ったシンプルなおかずなのに、
ご飯を３杯もお替わりする。レース前で無理して大食いしている、と
言うのもあるが、これが本当に美味しい食事なのだ。おそらく１年で
一番大食いするのがこの日。食後に入浴、戻ってきたらすでに部屋は
消灯していた。時間は９時、山の麓の宿は就寝時間が早い。いつもな
らこんなに早く消灯されてもなかなか寝付けるものではないが（普段
の生活での就寝は２時！）、今日は軽い風邪をひいていたこともあり、
３０分くらいで眠りに落ちていた。
　朝５時起床、天気は曇り。こんなに早く起きてもいつもよりよく寝
ている（笑）。朝早いから、と言うより、昨日の夕食が消化し切れて
いないために朝食はつらく、味噌汁で無理矢理腹に流し込むことにな
る。話題はもちろん天気、平地に関しては涼しい天候、ベストコンディ
ションだ。問題は山の上が晴れているか雨か、である。何しろ3,776m、
下が雨でも山の上は雲一つない晴天ということもある。ただこれだけ
は言えそうだ、つまり今年は梅雨がまだ明けていないので、砂道が水
を含んでいるのて走り易い、と言うこと。まだゼッケン証を引換して
いない僕は浅川さんより一足お先に宿を出て会場に向った、６時１５
分。４時間半＋αの登山レースならいつもの登山ラン練習のボリュー
ムとも大差ない（と言うか練習の方が長い時さえある）。それでも緊
張感があるのは、スターと時間に自分をベストコンディションに持っ
ていく必要があるから。と言うことで、会場に着き、ゼッケンをラン
ニングシャツ（実際はただのＴシャツ）に取りつけ、荷物を五合目に
運ぶトラックに預けたら、そのままトイレへ直行。腸の中の荷物を降
ろすことは非常に大事だ。

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