確かこのレースに参加し始めたのが９１年頃だから、もはや出場
回数１０回を超え（９５年だけ大阪長期出張中につき参加できなかっ
たのを除く）、自分もベテランの域に入りつつある。悪く言えば、
レースに対してマンネリ感みたいなものがあり、初出場の頃のよう
な緊張感は正直ない。だが、“レースを楽しむ”と言う観点からし
たら、現在の方が余裕を持って楽しめているのも確かだろう。
　別に真剣にやっていた頃が練習が辛かったわけではない、むしろ
体力がついていかない今の方が練習は辛い、と言える。だが奥多摩
や丹沢、あるいは高尾山や秩父の山へ毎週末のようにいそいそと出
かけ、ランニングシャツと短パンで大自然の中を駆け巡ることが５
月から７月にかけてのライフスタイルにしっかりと根づき、レース
参加をライフワークとして、頭ではなく血肉で理解している今の方
が間違いなくレースを楽しんでいるのだと思う。レースで知り合っ
た沢山のツワモノの皆さん、出会う風景、自然の厳しさ、あるいは
優しさ。勝ち負けにこだわるわけでもないし、健康のためにしては
度を越している。だがそこまでする価値のあるものを得ているのは
確かだ。とりあえず小原さんの出場回数（現在２９回、今後も五合
目コースで参加し続けるだろうから、どこまで行くのかは不明）を
越えるくらいまではこのレースを楽しみたいと思う。