ICE

	熱い想いを冷ますため
	僕は頬に氷を当てる
	氷はみるみるうちに溶け
	涙とともにしたたり落ちる

	氷を耳に当てると
	あなたの声が聞こえてくる
	透き通っていて、永遠で
	いつまでも耳から離れない

	冷たい氷はやがて
	ダイヤモンドの輝きを放つ
	地上に二つと存在しない
	あなたの輝きにも似た光

	熱い想いを冷ますため
	僕は頬に氷を当てる
	熱が下がった後には
	曇り一つない愛が残る




<Thu, 9 Apr 1998>
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