「普通」とは何か？

ふと気がついたのだった、「普通」とは、平凡であることとか、平均的で
あるとか、常識的であるとか、そういうことではなく、オイラ個人にとっ
ては「バカ」と同義である、と言うことに。
　普通の反対語は「異常」であると思うが、それはつまり「普通」と言う
マジョリティが「異常」と言うマイノリティの上に立つ、と言うヒエラル
ヒーをイメージとして描いているのだと思う。つまり逆三角形。そんな馬
鹿な話はない、ヒエラルヒーとは常にマジョリティが底辺で一部の傑出し
た者だけが上に立つ構造でないと安定し得ない。つまり、「普通」とはそ
うしたヒエラルヒーの中のマジョリティの方を“優れている”と思い込ま
せる詭弁であって、実際には底辺であり、愚か者であり、馬鹿である、と
言うこと。
　何か問題があったとき、多くの人は特定の誰かを悪者に仕立て上げよう
とするが、それは問題を起こすようなバカが少数派である、と考えている
から。実際には問題の多くは「皆」が影響しあって起こしている。つまり
バカは大抵マジョリティである（そして、事件や問題を起こす当人は、普
通の人々のバカ度が凝縮され、それを表面化させたに過ぎない。もしくは
常人の理解を超えた天才である）。そうすれば“日本人はバカだ”と言っ
た一見十羽一絡げにしたような粗削りの議論にも説得力を持たせることが
できる、ような気がする（笑）。
　と同時に、「普通」という言葉の響きには、「少数者排斥」という潜在
的差別意識が働いているように思われる。これはまた後日議論することに
したい。
　とにかく、私は頑として「多数派が常に正しい」という考えは誤りであ
り、そんなことは“バカ”のすることだ、と考える。