個人的には参加賛成でも、最終的には日本がTPP参加の可能性は低いと思われ る。 基本的に反対派は農業問題が論点の中心。これは国民的にも支持を得ている。 一方賛成派は輸出産業問題が論点だが、多分蓮訪の仕分け問題が盛り上がってい た頃なら優勢になっただろう。しかし震災後の現在は農業保護の勢いの方が強い と思われる。 もちろん輸出産業に携わる人は少なくないので拮抗するとは思うが、基本的に 輸出産業従事者は選挙的には浮動票、農民の支持基盤のしっかりした固定票には かなわないだろう、と言うのが私の見方。 それよりも、原発問題で孤立化しつつある財界がTPP問題でも敗北するような ことがあれば、雇用問題などが更に悪化するのではないか（今でもひどいのは確 かだが、元締めがいなくなるのは更に危険だ）、と言うその先の危惧をする必要 もあるだろう。まあ経団連が国有化でもされればそれはそれで面白そうだが。