サヨクなのにTPP賛成は珍しいらしいｗ

まぁミギかヒダリかなんてことは本題でもなんでもないのだが:-) 

　私が論点にしたいのは、TPPの論点が対米外交の話に特化しているような気が
するが、そもそもTPPに参加するのは日本とアメリカだけではない。「環太平洋
戦略的経済連携協定」のナの通り、太平洋に面した国々、南米やオーストラリア
大陸の国々も参加する。そうした各国の事情はどうなのだろうか。 
　特に私が気にするのは韓国。イ・ミョンバク大統領はテレビCMまで作って国民
にTPP参加への理解を求めていると言う。韓国だって農業がジリ貧産業であるこ
とは日本と同じだし、むしろハイテク産業分野での競争を考えると、日本の主要
産業が環太平洋エリアで大きく後退することになる。 
　むしろ農林水産業問題について、別個に韓国と共同して自国の産業を守る手段
をTPPとは別に検討することが重要ではないだろうか。一番打撃の大きい分野は
コメだと思っている。魚や生鮮食料だと輸入する過程で品質が落ちるし、そもそ
もアメリカより質のいい作物が取れる。穀物は保存が効くから輸出入しやすい
し、多少品質が悪くてもアメリカの大農場で作られた穀物はコストが大幅に小さ
く低価格で入ってくる。十把一からげに議論するよりは、TPPで発生する具体的
なウィークポイントを明らかにした議論が必要なのではないだろうか。どうも
TPP参加国と対立するようなことが一番危険なことではないか、と言う気がして
いる。