主権者としてのデモ参加

　昨日の明治公園のデモは「集会」や「パレード」と言うタームに置き換えるこ
とでデモの敷居を下げた。その結果として万単位の人たちが参加したと言うのは
良いことだと思う。
　デモ参加は国民主権の日本において当然の権利である。しかし実際にはデモ参
加がバレると職場環境に影響が出るなど、生活に支障が出ると言う人も少なくな
いに違いない。
　しかし、今私たちが一番やらなければならないのは、この主権者としての行動
である。時々「デモやってる暇があったら被災地でボランティアをすべき」と言
う発言が出るが、ボランティアが結果的に被災者の再就職先を奪っていると言う
事実がある現在では逆に「ボランティアをする暇があったらデモに参加すべき」
状況に変わっている。そもそも現状ではデモのテーマが反原発と反フジテレビく
らいしかないと言うのもおかしな話で、増税反対デモ、累進課税強化デモなど
テーマに拡がりをみせて欲しいところだ。
　デモ参加については、むしろ民主主義が根付いていない中東の方が参加率が高
いくらいで、デモ組織率が低い日本はある意味中東諸国よりも民主主義が立ち遅
れているとさえ感じられる。その意味で、震災と不況は日本が民主主義国家とし
て試される時期ではないかと思っている。