新自由主義と自由主義とのはざまで

　基本的に私の政治思想的スタンスは新自由主義批判である。グーグル批判もマ
イクロソフトに変わるIT業界の独裁者批判のつもりだし、マクドナルド＋吉野家
批判も外食産業の独裁者批判のつもりだった。しかしマイミク氏との議論の中で
自分の論点がいつの間にか自由主義批判＝中途半端なファシズムになってしまっ
たことに気付かされる。要するに禁煙ファシズムを批判していた人間が自らが禁
煙ファシストになってしまったようなものである（ハンバーガーや牛丼をタバコ
のような嗜好品と考えればまさに禁煙ファシズムと同じことをやっていたと言う
訳）。
　今回学んだことは、新自由主義と自由主義の境目、及び批判行為と無自覚な
ファシズムとの境目を自分の中で確立させなければならない、と言うこと。ここ
を確立しておかないと、例えば反韓流デモを中途半端なナショナリズムから来る
自由主義批判と誤解してしまうし（誤解した人が「嫌なら見なければいい」と言
う発言をする。むしろ韓流と言う選択肢の裏に隠れた新自由主義を見抜けなかっ
た）、また選択肢の少なさを無自覚に新自由主義として批判すると単なる嗜好の
押し付けになる危険もある。