戦前世代が軍備再強化に賛成するのはムカつく

　私に取って理解できないのは、戦前世代が軍備増強に賛成しているという事実。
昭和の時代には戦争経験者というのは戦後世代に戦争の悲惨さを語り継ぐべき世
代だった。しかし実際には戦争体験の語り継ぎは捗々しいものとは言えなかった。
ヨーロッパでのホロコーストの議論などに比べ、きわめて地味な活動でしかなかっ
たと言わざるを得ない。
　戦前世代と言っても、政治家たちの家系何ぞは一般市民のような壮絶な体験は
していないかもしれない。しかし一般市民の戦争体験者が軍備強化賛成を唱える
というのはどういうことなのだろうか。敗戦にも何ら反省せず、また神風が吹く
とでも思っているのだろうか。ヤクザとケンカして痛い目に遭った人がまたヤク
ザにケンカをふっかけているような無謀さが感じられる。まぁ自分１人でケンカ
に行くのはさすがに怖いからアメリカの後ろ盾が欲しくて日米安保というものが
あったのだろう。だがそもそも日本の平和憲法はそうした好戦的態度そのものを
打ち捨てよう、と言う理念があったはずであり、結局その理念を理解する事無く
日本人は今の時代まで来てしまったのではないだろうか。