人類の進歩に神の存在は必要

　「神が人を作ったのではない、人が神を作ったのだ」と言うのは、理性のある
成人なら誰でも理解している。だけど神の存在を否定することが科学的だとは思
わない。 
　なぜなら、「人類は神を信じる動物」と定義できるからだ。死後の世界云々の
前に、死者を弔うと言う行為はどんな文化でもある。キリスト教や仏教のような
メジャーな宗教にせよ、アフリカの少数民族の宗教にせよ。哺乳類になってやっ
と「親が子を育てる」、つまり教育と言う概念が登場したが、「死者を弔う」と
言う形で親以上の上位のご先祖様に敬意を表することによって、口頭伝承などで
文化を生み出し、そうした「知恵」から科学は始まったはずである。 
　もっと率直に言えば、「神を信じる」ことから人類は“考える”と言うことを
発明した、と言っても過言ではない。そして、「考える」と言うことから、人類
は進歩して来たのである。 
　それゆえ、神や死後の世界は存在しない、と言う命題に対し、自明だからと
言って科学者が軽々しく発言するのはいかがなものかと思う。 

「天国も死後の世界もない」、英物理学者ホーキング氏が断言 
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=1604343&media_id=52