「今の日本は危険」７割　国土交通白書に国民意識

http://www.asahi.com/national/update/0411/TKY200604110089.html

　私も天災や耐震偽造建築などの点で日本が危険状態にある、
と言うことには大いに同意する。ただし、やはりこう言う統計
の報道の仕方に、裏の意図を感じずにはいられない。
　「危険」と言う漠然とした表現には、確かに天災や人災も含
むが、政府は「外敵」の危険をクローズアップしてくるだろう。
要するに、この統計を元に自衛隊を強化（自衛隊なら天災にも
対応できる部隊なわけだし）しようと言い出してくる可能性は
高い。憲法問題云々以前に、彼らは国家予算の使い道を、国民
還元度の高い福祉や教育にではなく、陰で実入りの多い防衛予
算に向けたいわけである。
　また、セキュリティを謳い文句に国民監視への意図も見え隠
れする。最近は怪しい児童殺害、誘拐なども多く、子供たちに
ICタグを持たせるなどの対策が打たれているが、そもそも地域
住民が協力して守るのではなく、いきなりこうしたテクノロジー
に頼ってしまう方向へ導き、狡猾に国民を監視するシステムを
構築しつつあるわけである。個人情報保護法とは名ばかりの、
個人の行動が国家に筒抜けになる日が遠くない将来に訪れる危
険があるとき、いたずらに「セキュリティ」と言う言葉にだま
されてはいけない、と思う。