民主党再出発

　民主党がようやく前原代表が代表を降り、永田議員が辞職したことでようやく
仕切り直しへ向かう。正直、ここまで政党の信頼がどん底まで落ち込んだとき、
小沢氏だろうと管氏だろうと、政策の違いはともかく、党を立て直してもらいた
い、と言うのがなんと言っても今の国民の希望であろう。このまま自民党の一党
独裁となれば、右左の違いはあれ、隣の中国と代わらぬ非民主的な国家にまっし
ぐら、と言うことになるのが目に見えているからだ。
　とは言え、そもそも民主党の足下が心もとないのは、そもそもが自民系の党員
、旧社会党系の党員、と背景の異なるメンバーが集まって半ば無理矢理結成した
等である、ということの歪みがここへ来て噴出した、と言う感も否めない。民主
党１党が野党としてがんばるより、昔のような複数野党制に戻ってもいいのでは
ないか、と思う（ただそのためには今の小選挙区制では少数野党は議席を確保で
きないので、選挙制度改正が条件になるが）。少なくとも、２大政党制というの
は物事に白黒はっきりさせると言う、クリアで分かりやすい反面、少数派切り捨
てなどの残酷な一面も持つ。時間がかかっても多様な意見が飛び交うことは民主
主義の根幹である。昔のような多党制が無理だとしても、保守、中道、革新の３
党くらいが国会でやり取りするくらいにはなってもらえないものだろうか。自民
が保守、民主が中道とするなら、やはりそれらに匹敵する革新野党が必要だと思
う。