もう資本主義は終わりにしようよ


<2010/07/24(Sat)>
 昭和の高度経済成長がなぜできたかと言えば、団塊の世代ががんばってきた、
と言う言い方もありだが、本質的には「日本に経済的なのびしろが沢山あった」
と言うことだと思う。21世紀に入り、日本には殆どのびしろがなくなり、今の
びしろを沢山持っている中国がスゴい成長をしている。 
 今日本で売れている商品はなんですか?携帯電話?地デジ対応テレビ?どれも
これも、今まで持っていたものを買い替えたものばかり。昔みたいにテレビ、洗
濯機、車を三種の神器と呼んでいた時代は、今まで持っていなかったものを買っ
てた訳だけど、今はすでに持っているもの(家電話、VHF対応テレビ)を買い
換えしているだけに過ぎない。経済ののびしろが当時と根本的に違う。 
 そう言う時代に政治に成長戦略をなんかやれ、と言っても、おそらく無理で
しょう。それを分かっていながら政治に責任を押付けるから、短命政権ばかりが
続いているのが今の状況。 
 じゃあ何をすればいいか?お手本はヨーロッパにいくらでもあるでしょう。彼
らも帝国主義時代に栄華を極め、現在は植民地を全部手放して国土的にはみんな
小国に成り下がった。しかしW杯サッカーではそうした国々が上位をしめた、ス
ペインもオランダもドイツも。彼らは「腐っても鯛」になるお手本だ。日本に経
済的な伸びしろがない現実がある以上、経済以外の面で自分たちののびしろを作
ることを、彼らから学ぶ、1つの提案としてはちょっと抽象的かもしれないが、
それだと思う。