ＮＨＫ大河ドラマ「竜馬伝」は、現代社会において学ぶべきことが多い。 武市半兵衛は部下の井兵衛（多分名前間違ってますm(_ _)m、佐藤健が実に良 い芝居をしていて、武市を尊敬するあまり人斬り外道な行動へと走る悲哀の表現 が実に素晴らしい）を使って、邪魔者を次々に排除し、「日本のため」と称して 帝に文書を送る地位にまで上り詰める。しかし坂本竜馬は、そのような状況を見 て、標題のセリフを叫ぶ。 今日の死刑存置派の意見は、ちょうど武市半兵衛の土佐勤王党の考え方に似て いる。国のためなら異分子を排除しても良い、と言う考え方は、竜馬が心配する ように、日本を自滅させかねない危険性をはらんでいると思う。当時の黒船がア メリカなら、今の黒船は中国。死刑囚を異分子として排除する思想はすぐに外国 人排斥の思想に発展し、土佐勤王党のような暴走が起こる。そんな不安な時代に させないためにも、今こそ死刑廃止運動は重要な意味を持つと思う。