中国での日本人麻薬密輸犯死刑問題

http://www.asahi.com/international/update/0409/TKY201004090155.html

　ニュース記事のURLはasahi.comからだが、内容はミクシィニュース日記につい
て。
　今回の死刑問題は執行するのが中国政府な訳で、嫌中の連中たちはこの死刑に
反対するのかな（新聞記事の論調もそう言うものが多かった）、とたかをくくっ
ていたら大間違い、中国で日本人が処刑されても、「悪い奴は死刑で当然」と言
う彼らのスタンスに変りはなかった。第一印象として、これは意外だった。 
　しかし、これで嫌中と言う世論の現象が、理屈を伴った（中国はこれこれこう
いう理由で嫌い、と言う論法が成立する）現象ではないことが明らかになった。
つまり、死刑問題に対してはたとえ嫌中の人でも「気に入らない連中には死んで
もらおう」と言う、きわめて情緒的な判断なのだった、と言うことらしい。つま
り、「中国は共産主義だから嫌い」とは言えるが、「じゃあ共産主義ってなんで
すか？」と言う質問をしたら、彼らはきっと答えられないに違いない（まぁちゃ
んとした議論系コミュに書いている一部の本格派は別ですが）。
　結論、今の日本の病巣は、経済的不況もあるけれど、本当に問題なのは、こう
いうナイーブな場面に対して、情緒的にしか反応できないことの方が、長期的に
見て問題は大きいのではないだろうか。