イラク戦争開戦３周年

　今日はいろいろある日だった。地下鉄サリン事件１１周年とか、福岡西方沖地
震１周年とか、世の中は卒業や花粉でだけ涙を流す季節じゃない。そしてなんと
言ってもイラク戦争開戦３周年だ。世界中で反戦デモが行なわれたと言う。まぁ
でも日本じゃ記事の扱いが小さいですな。ＷＢＣばかりがニュースじゃないぞ
（って今日はそればっかりだな:-)）。そもそも社民党や共産党が「憲法９条を
守ろう！」と訴えても今の日本人は馬耳東風に聞き流してますからね、英会話の
勉強に熱心になる前に、こういう国際社会への関心を向けることから始めるべき
なんじゃないの？
　いや、そんな国際人云々などと言う堅苦しい話なんかじゃない、そもそもそん
なところに自衛隊を派遣していることからして間違ってる。派遣から戻って来た
隊員がすでに５人自殺したということで大きな話題になったが、私からすれば５
人で済んでよかった、今のうちに撤収せよ、と言いたい。なんか戦前の人の話を
聞いてると、我々の世代はそんなことで自殺するほどヤワじゃなかった、なんて
言ってるが、ふざけるなと言いたい。何千人もの戦死者が出て当たり前の時代、
自殺者のことなんか誰も気にかけてなかっただけであって、自殺者が皆無だった
はずなんかないのだ。そして、戦場で敵に背中を向けなかったのは、敵よりも味
方の上官の方が怖いから背中を向けられなかったのであって、本当は正直言って
みんなその場を逃げ出したいと思っていただろう。つまり、生きて帰って来た兵
士たちの美談というのは、実はアルグレイブ収容所で血も涙もないような拷問を
平気で行なった神経の持ち主と五十歩百歩の異常なな神経から生み出された作り
話の可能性が高いのではないかと推測する。
　ずばり、戦場に行って帰って来て、その後も普通の生活に戻れる人の方が尋常
でない神経の持ち主だと思う。人間一度でも生死をさまようような恐ろしい体験
をすれば必ずトラウマになる、そのことはそれこそ地下鉄サリン事件の被害者、
福知山線脱線事故の生存者、あるいは関西大震災の体験者などに枚挙にいとまが
ない。ましてや戦場なんぞに行った日にゃ、である。
　単純なことである。誰も戦場に行かせてはならない、ただそれだけである。たっ
たそれだけのことのために世界で沢山の人が自分の余暇をデモ参加に費やした。
それにしても、ブッシュ大統領は何とかならんのか、私的には、アメリカが中東
の国家を統治する気なら、逆に中東の人々に米大統領の投票権を持たせるべきだ
とさえ思う。それこそがブッシュが唱える"FREEDOM"ってものじゃないのかい？