雑誌「Family」


<2006.03.20(Mon)>
 また変な雑誌の車内吊り広告が出てるなあ。プレジデント社
による子育て雑誌「Family」がそれ。もう吐き気がするぐらい
露骨に偏差値至上主義を前面に出している。超一流進学校へ通
う子供の家庭調査とか、格差社会の上流にのみスポットを当て
るんでしょうな。まぁね、年収一千万以上あるごく一握りの裕
福な家庭だけ相手に商売するつもりなんだろうけど(格差社会
を助長してる、とまでは言わない、ただ格差社会にかなり便乗
しているところはちょっと憎たらしいが)、個人的にはそれ以
上に世間の倫理に反してるんじゃないかとさえ思う。
 ライブドア事件で拝金主義のホリエモンがあちこちでバッシ
ングされている中、この雑誌の教育方針は露骨に拝金主義思考
の子供を育ててしまいそうな感じがありありと出ている。この
雑誌を読みながらの環境で子育てをしたら、第2第3のホリエ
モンが現れるのは明らかで、こんなことを放任しておいてよい
のか、とさえ思ってしまう。この雑誌の編集者はいったい世の
中から何を学んでいるのだろうか。利己主義的に金儲けのこと
だけに集中して生き抜こうとする態度がありありと出ていて大
変不愉快な話である。全く、「国家の品格」のベストセラーに
続き、日本の将来が心配になるもの(書籍)が売れる時代を強
く憂うばかりである。WBC決勝進出で喜んでる場合じゃない
よ(と言うか、パラリンピックでメダル9個の快挙を成し遂げ
たのに誰も盛り上がってないし)