麻薬禁止の理由(現状認識)


<2009.08.23(Sun)>
 酒井法子容疑者の将来についてはここでは触れない。麻薬禁止の理由は個人の
人生の破滅を防ぐ、と言う国民本位の人間的な理由ではない。国家が滅ぶ危険を
回避するためと言うのが最大の理由。それは歴史を見れば分かる。
 麻薬で国家が滅びた例と言えば、アヘン戦争だ。中国はイギリスによってシャ
ブ浸けにされ、戦争の敗北で不利な条約を結ばされた苦い経験を持つ。
 一方アルコールを禁止にするのはあまり上手く行かないらしい。それが1920年
代のアメリカの禁酒法。
 つまり、アルコールと大麻の危険性の差とはあまり関係なく、政治的に国家が
滅んだり上手く回らなかったりする歴史的経験から、薬物の規制強化をしてい
る、と言うのが私の認識。(もちろんMDMAなど合成麻薬は明確に危険なので禁止
は当然。ただ医療行為で使用する大麻については規制を緩めよ、と言うのが解禁
派の主張)