戦争は歴史抜きでは語れない

アホなネタ書いてないで、ちゃんと終戦記念日を論じないと。

　そもそも帝国主義の終焉まで、戦争の最大の目的は領土拡大だった。地球上の
領土は１９世紀頃までにはほぼ全て帝国に占領し尽くされた。そして２０世紀の
２度の世界大戦は、もはや領土拡大ですらなく、武器の販売によって兵器産業、
重工業が潤うと言う、純粋な経済領域の拡大のための手段となった（これで先日
のIPアドレス枯渇問題とつなげることができた！）。
　その意味では、東アジア周辺諸国の脅威と言うのは、実はヴァーチャルなもの
で、世論を踊らせるための巧妙な仕掛けだと言うのが私の考え（論法としては先
ほどの酒井法子事件陰謀論と同質ではあるが）。
　広島、長崎の原爆を始め、東京大空襲、そして8/14は大阪にも空襲があったそ
うだ。このような残虐な過去がありながら、今日アメリカを攻撃する世論と言う
のは全く聞かれない、逆に日本がかつて侵略した国に対して仮想敵を妄想する現
在の世論は、まるっきり歴史を無視しているとしか私には思えない。現状認識も
大事だが、未来を考える、と言う時間軸に沿った推論を行なうためには、歴史を
振り返ると言うことが絶対的に重要だ。
　私たちがこれからの平和を守るためには、歴史的に根拠のない仮想敵論に対し
て軽々しく同調しないことが重要だと考える。