まじめなシバトラ感想:-)

鮎川環（アッキーナ）萌えで書いた感想は応援ブログで読んでいただくとして。
http://ackiina.seesaa.net/article/118996246.html
　このドラマの犯罪者に対する暖かいまなざしに大いに共感する。少年犯罪を
扱っている、と言う特殊性はあるものの、基本的には刑務所と言うのは犯罪者の
更生を期待して入所させるものである。その一方で、世間の人々や警察は前科者
に対して色眼鏡で彼らを見て、心情的な部分で更生を阻んでいる、と言う現実も
描かれている。
　私が何度も口を酸っぱくして死刑廃止論を唱えるのも、まさにこのドラマのよ
うなプロセスで犯罪を減らしていこう、と言う想いを語っているのに他ならな
い。柴田竹虎刑事のような性善説に対する意識は、やはりごく身近な仲間たち＝
チームシバトラでしか共有がなかなかできない少数派の立場、しかし最終的には
犯罪者が彼らによって構成していく、と言うプロセスは、現代のような殺伐とし
た時代だからこそ有効だ、と心から信じる。言わば、このドラマは今日の日本に
おけるキング牧師の演説のように響く。人種差別解消に対する、当時としては驚
くほどの楽観性を演説する訳だが、結局はそうした太陽のような言葉が寒さを防
ぐコートを脱がせていくように、本質的な人種差別撤廃へと向かっていった筋書
きを今こそ思い出すべきだろう。素晴らしいドラマだった。