北朝鮮が強気な理由

　昨日は脚の肉離れが再発しちゃったし、今日は銭湯絵師、早川さんの訃報を聞
いたし、で、元気のない今日この頃ですが。
　タイでは民衆のデモがすごいことになっているようだ。現政権はそれなりに人
気があるようだが、前政権の支持者も負けていない、と言うか、国民が二つの派
閥にまっ二つ、と言う感じ。それにしても、ほぼ丸腰のままでも武器を持った警
察軍にひるまないデモ民衆の根性はスゴイ。日本だと口先だけ過激なことを言う
輩は多いが、いざ表に出て来たら全く普通の人だと言うケースが殆どだ（そう言
うオレもか？ｗｗｗ）。
　閑話休題、北朝鮮の話。日本の制裁強化や国連安保理の非難声明で相変わらず
かの国は強気の発言で対抗する。常識的に考えて、日本もそうだが世界のほとん
どの国を敵に回して強気な発言を繰り返すと言うのは、どう考えても負け犬の遠
吠えにしか聞こえない。
　以前は、「第二のイラク・フセイン大統領」（強大な外敵によって国家が征服
される）が金正日の運命を占う事件のようだったが、今ではアメリカは北朝鮮に
対して弱腰が目立ち（ミサイルを「衛星打ち上げ」だと言っている訳だし）、む
しろ昔のように「第二のルーマニア・チャウシェスク大統領」（国民によって独
裁者が裁かれる）が将軍様の運命として色濃いものになっているはずだ。内部か
らの反発を恐れるからこそ、お金もないのに無理矢理宇宙開発を進め、成功して
いる気配もない衛星打ち上げを成功だとして祝杯をあげる。今の金氏には国民に
対する国威発揚が全てだと言っていい。
　こういった現状を考えると、一番賢いのは北朝鮮国家の自滅を見守ることでは
ないかと思う。金氏は最近ひどくやせ細ったと聞くし、後継者問題も浮上。相変
わらずの貧しさの中で、タイのように国民が分裂する事態がいつあってもおかし
くない。もちろんただ崩壊するのを待つだけでは肝心の拉致問題が解決から遠ざ
かってしまう心配はある。そしてそれ以上に問題は、北朝鮮が自壊したらその影
響を直接被る中国、韓国がどうやって難民（と言っていい状況になるはず）を保
護していくのか、と言う問題。どちらの国も喫緊に困る状況ではないものの、こ
の国の崩壊が大きな負債になることを考えると、何らかの対策は必要だろう（基
本的には北朝鮮友好国のリビアあたりになんとかしてもらいたいが）